在宅介護という名の過酷にして壮絶な終わりなき戦いの日々 自分の病気、ジツボとの関係 荒野に俺は一人だけ(笑)

黄金の日々

太平洋戦争に於いて、爺様は南京支那派遣軍近衛隊所属兵として従軍しました。

硫黄島、テニアン、サイパンといった激戦、玉砕の戦線と異なり、南京は物資にも恵まれ、南方に比べればさほど戦況も逼迫せず、終戦後無事帰国出来た人も多かったようです。

近衛隊というと、生家が富豪とか良家の出身といった人達だけで構成されているような印象だったのですが、格別家柄が良くなくとも、品行方正で、体格に恵まれて、三代遡る家系の中で犯罪者や精神病患者がいなければ、充分入隊資格があったらしい。

ただ、身体測定で股下だけ何度も測り直されたというのは、婆様曰く、近衛隊は騎兵隊で馬に乗れなければならず、お爺ちゃんは割と短足だから、鐙に足が届くのか心配されたんじゃないかということでした。
( ̄∇ ̄;)イヤ、ソコマデ短クハナイト思イマスガ…

南京支那派遣軍総司令部には三笠宮崇仁親王(昭和天皇の末弟)が「若杉大尉」として勤務。
若杉大尉の正体は固く秘匿されていたと言いますが、爺様曰く、周りの扱いも全然違うし、あれは宮様なんだと内々で皆承知してたとか。

支那派遣以前、習志野駐屯地で、休憩時間の度に若杉大尉こと三笠宮親王は馬を駆り、障害飛越を熱心になさっておられ、その凛々しいお姿は今も爺様の記憶の中で鮮烈な映像として残っているらしく、テレビで皇室の話題が出ると、上機嫌で三笠宮様のことを繰り返し語ります。

爺様的には、同じ陸軍所属でも自分は天皇弟君と同じ部隊で、そんな雲の上のお方と同じ釜の飯を食べたという事実は大変な自負であり、光栄なことなようです。
(実際、近衛兵はなりたくてなれるものではないので、近衛兵入隊者を輩出出来たことは地元、家族にとっても大変な名誉だったらしい)

爺様が何より大事にしている写真で、若かりし爺様が軍装で馬にまたがってる古い写真がありますが、宮様に勝るとも劣らぬ凛々しさです。
(鐙にもちゃんと足かかってます)

皇室最長老の三笠宮崇仁親王は大正4年生まれの94才、
爺様は大正5年生まれの93才。

共に若き日をお国の為に捧げ、戦後の動乱、昭和、平成と時代の変遷をつぶさに見つめ続け、身体の自由も利かず、茫洋と霧に包まれるように今人生の黄昏に身を置いている人の目に、今の日本はどのように映っているのか。

そんなことを思いました。
(取り敢えず爺様の今の楽しみは、お菓子のつまみ食いとお昼寝みたいだけど)

コメント

前回の書き込みは、「誤字」多かったです。
外野が、「何してんだ」と突っ込みいれるので、汗汗でやってました。
さて、お爺様、戦時中のことを話されるのですね。
私の父、76歳で他界しましたが、健在なら101歳、スゴイ!
仕事から退いた老後、きっと、戦争関連のことを話したと思う、
父の還暦か古希、勲章をつけた記念写真があります。

皇室といえば、私が高校生だったころ、天皇陛下が皇太子時代にご夫妻でわが町の病院に慰問にこられました。
玄関でお迎えする職員の最前列の端っこに、勲章をつけた父の姿    (勲章つけた人は父だけ!)
高校生の私は「古!」と引きましたが、勲章をつけるということは最高礼装なのでしょう。
父はにこやかにして、晴れがましい感じで写っていました。

(ミーハーな)私、就学旅行でご夫妻を見られませんでした。

そして、夫の実父は生きていれば96歳のはず。
明治も大正も、遠くになりました。
平成生まれの若き実力者達が政治、経済、芸能、スポーツと各分野で活躍している昨今、昭和、大正、明治は時代劇ですかというような遠い印象になりつつありますね。

爺様談話は結構本人に都合良く脚色されていることが多いので、wikiで色々裏付けを調べながら書きました。

万一当時を御存知の方から事実と違うといった御指摘もあるかもしれませんが、なにぶん要介護4の年寄りの昔語りなので、そのへんは大まかに勘弁してやってください。

コメント有り難うございました。
いえいえ、お爺様の談話は生き証人の言葉として、傾聴に値するものです。
どんな方の言葉でも、聞いておけばよかったと、いまさらながら、自分の余裕のなさに悔やまれることが多いです。

過分なお言葉、痛み入ります。
爺様もまさか裏で嫁がかような形で、若き日の逸話を公開しているとは夢にも思っていないでしょう。
(そもそも、嫁がしょっちゅう覗き込んでぱこぱこ叩いてる、白くて薄べったい箱みたいなのがコンピューターだということすら理解していない模様)

コメント有り難うございました。

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