2017 / 09
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運動会シーズンですね。

お彼岸もとうに過ぎ、10月に入ったと言うのに、

台風の影響とかで、相変わらず暑く湿気の酷い日が続いておりますが、

皆さんお変わり有りませんでしょうか。



このところ、じゃっくさんは毎週運動会撮影(本職)で出勤。

猛暑で充分日に焼けたところに、更に上塗りの日射で、

見事な土方日焼けおやじが出来上がってます。


只でさえ、色黒なのに、酒が入ると一層赤黒くなるので、

顔の表情が良く分からないとゆー有様です。


さて、運動会と言えば、振り返れば青春の光と影。

忘れ得ぬ輝かしき思い出を抱く方も有れば、色々忘れ去りたい方も、運動会ああサボってゲーセン行ったっけ、たりぃしさぁ、あんなの、な方も居られるでしょう。え、居ませんか、そうですか。

以下はじゃっくさんが数年前に担当していた中学校のお話です。



その中学の体育祭の最終種目は3年生のクラス別対抗リレー。

最終プログラムとあって、大会の盛り上がりもさることながら、

3年生にとっては、最後の参加種目、中学体育の集大成的盛り上がり(ちょっと大袈裟だけどホントにそんな雰囲気だったらしい)に満ち、

その思い入れたるや、応援合戦の段階で泣き出してしまう女子も居るくらいのハイテンションな雰囲気の中、

ついに3年生のクラス別対抗リレーがスタートする。


大歓声の中、第一走者から第二、第三走者とぶっちぎりでトップを独走していたA組のバトンがアンカーに渡る。

続いてA組を追走していたB組も、バトンを受取ったアンカーが走り出す。

このB組のアンカー水口くん(仮名)が、驚くべき超俊足の持ち主で、

バトンリレーの時点で、50M近く差があった筈のトップとの間隔が信じられない早さで縮まっていく。


割れんばかりの大歓声で、トップを疾走するA組の大向くん(仮名)も一瞬後方を振り返り、事態を把握。

大向くん(仮名)も最終走者に選抜されるだけの脚力の持ち主であり、決して並の走者ではない。

にもかかわらず、明らかにB組水口くん(仮名)の脅威の追い上げで、両者の差は見る間に接近。

必死で逃げ切りを図るA組大向くん(仮名)の健闘虚しく、

ついに最終カーブを回ったところで、両者が並ぶ。


その時、おそらくは本人も意識しないままに、A組大向くん(仮名)は肘を真横に突き出し、

並走するB組水口くん(仮名)の進路を阻もうとした。

だが、水口くん(仮名)は突き出された肘をひらりと躱し、更に加速。

次の瞬間、無理に肘を突き出した事でA組大向くん(仮名)はバランスを崩し、ゴール目前で転倒。


水口くん(仮名)は大歓声の中、トップでテープを切り、

転倒したA組大向くん(仮名)が起き上がり、再び走り出した時、

更に後続を走っていたC組D組の走者も既にゴールインしており、

レースは終了していた…


そのまま、体育祭は終了式へと進み、

全校生徒が校庭に整列、演台に立った学校長が大会総括の言葉を述べる中、

クラスメートに慰められながらも、押し殺す事も出来ない一人の男子生徒の号泣する嗚咽を、

じゃっくさんは今でも覚えているそうです。


走路妨害とか、まー色々突っ込みどころはあるんですが、

そんな風に、そうまでして勝ちたかった彼の想い、

そうしなければ勝てない、自分の能力では相手に及ばない、このままでは負けてしまう、

あの一瞬の中で、どれだけの絶望と恐怖と拒絶が彼をがんじがらめにした事だろう。

そして、恐らくは自分でも気付かぬうちに、彼は禁じ手に乗ってしまい、

その結果、より手酷く叩きのめされた。


たかが、学校行事の一つに過ぎないと人は言うでしょう。

そこまで勝ちに拘って、挙げ句笑い者になるなんてと嘲る声も有るでしょう。


それでも、長い人生の中、それだけ必死に勝ちに拘る一瞬を持てた事、

そして、あまりにも苦く惨い記憶として、暫くは彼の記憶の中に刻まれた事、

いつしか、その痛みが彼自身を成長させている事を願わずにはいられません。
(多分、そろそろ成人してる筈なんで、大学生くらい?)


挫折のある10代って、いいなぁ…と、あちこちにガタが来て、

今更残り時間も無尽蔵には許されてない、50の恵みは思ったりするわけです。
(いや、ワタシなんざ挫折しか無かった10代でしたけどね)





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【リレーで】
私の息子、中学まではアンパンマン、といわれるぐらいおデブさんでした。大勢の中でもひときわ目立って動作が鈍かった。
ところが高校に入ったら、「オレ、陸上部より早いんだ」なんて言った。即リレーに選ばれて陸上部を抜いてぶっちぎりで優勝。小学校の頃の息子を知っている人は、同じアンパンマンだとは気が付きませんでしたよ。
人間どこで変わるのか面白いですね。
【】
リレーの話、ぐっときました。
私の中学校のクラスのリレーで順位は真ん中だったのが
アンカーの子が、とぴっきり早くて何人もごぼう抜きしたなっという記憶がよみがえりました
私達のアンカーの名前が水原君と言う名前で水口君と同じ苗字に『水』がついてたので余計に懐かしく思えました

本当にpoteさんの伝え方の上手さが光りましたよね

前回の命日の電話の件
『こっちも電話しようと思ってたのよ』
なんて台詞、どこかで聞いたようだと思ったら
我が家でも同じ事があったんですよね

一年ってあっという間ですね
【>みかんさま】
体育祭で活躍して、一躍ヒーロー出現みたいに評価ががらっと変わる人ってカッコいいじゃないですか。
いいなー。
子供の頃はおませ(全然子供らしくなくて理屈っぽかった)、学生時代は変人(今で言う中二病)、成人してからは珍獣扱いのワタシにしてみれば羨ましいばかりです。

コメント有り難うございました。
【>みどりさま】
大向くんと水口くんは「あまちゃん」からとった仮名です。
必死だけど不器用なタイプと涼しい顔でさらっとやっちゃうタイプと言う事で、あの空回り駅長さんとクールな付き人さんならぴったりかと付けました(笑)。

この話をしている最中の、ウチのダンナさんの口角泡飛ばす様子もなかなかの見物でした。

10代の頃は到底生きて行かれないように思えたことも、いつしか大人になって振り返ると、なんであんなに自分自身を追い詰め、狭角でしか物事を捉えられなかったんだろうと思う事は結構ありますね。
それを成長というんでしょう。

ワタシの場合は退行してるような気が…(笑)

コメント有り難うございました。
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POTE

Author:POTE
家族:
ダンナ(じゃっく・仮名)
子供なし
婆さま(ダンナ母・90才要介護4 脳梗塞で左麻痺の車椅子)
爺さま(ダンナ父・2012.9逝去 享年95才 最後は要介護4の車椅子)

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