WINDING ROAD

在宅介護という名の過酷にして壮絶な終わりなき戦いの日々 自分の病気、ジツボとの関係 荒野に俺は一人だけ(笑)

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恐怖の三往復

それからは面会に行く度、「もう帰る」「今日帰る」「これから帰る」と必死の形相で訴える爺様を宥めすかし、まだ直っていないのだからとキツい物言いで説得し、縋るような眼差しを振り切って帰るという毎日を繰り返す。

婆様が行くと一層里心がつくようなので、最後には婆様には見舞いを控えて貰う始末。

そんなこんなで入院13日目、1月19日(月)午後、待望の院長回診では、院長と看護師長が現れるや爺様はベッドの上に起き上がり、「先生、色々お世話になりました。お陰でもうこの通り元気になりましたから」ともう帰る気満々。

で、ついに、念願の退院許可をゲット。
しかも、じゃあこれからすぐに帰るとか言い出されて、え?え?え?、そんなこと出来るの?だって私今日自転車で来てるんだけど、これから支払いとかあるんだけど、事務の方だってこれから計算してもらわなきゃなんないんだけどと、四の五の言っってる嫁の言葉なんぞ、まるで耳に届いちゃいません。

着替えやタオル、洗面具等こまごまとしたものの他、未使用のおむつもテープ式、フラットシート、尿取りパッドそれぞれ10枚以上残ってて、とんでもない大荷物になりそうなので、事務が入院費の計算を終える間に、自転車で一度自宅に戻り、荷物の粗方を置いてくることにする。

(ケアヘルパーさんが未使用のおむつ回収に来たけれど、支払いは先に済んでるし、これからも必要になるものだから、全部引き取りますと云ったら、そうよねー、おむつ代もバカにならないものねーと新品の大型紙バッグ持って来てくれて、一緒に詰め込むの手伝ってくれた)

すっ飛んで家に戻り、婆様に今日これから帰って来ることを告げ、支払い分の現金を預かると、残る荷物を詰めるべくキャスター付きバッグ片手に今度はバスで病院に向かう。

持ち込んでいた常用薬も返却してもらい、請求書も上がって来たので無事支払いを済ませ、改めて看護師長に御挨拶し、爺様を車椅子に乗せ、キャスターバッグ引きながらEVに乗り込む。

1階待ち合いロビーに降りると、ケアヘルパーさんと事務の人が荷物を持ってくれたり、ドアを押さえてくれたり、車椅子でスロープを降りるのを手伝ってくれたり、タクシーに乗るのも手伝ってくれた。有り難いことでおました。ホンに我が侭な年寄りで、ご迷惑かけたと思いますが、お世話になりました。有り難うございました。

…もうちょっと日にちに余裕があったら、ホントは介護タクシー予約するつもりですた。
介護タクシーのドライバーさんってヘルパー2級の資格持ってるんで、玄関前の小階段に予めレンタルしておいたスロープ敷いて、ドライバーさんと私の二人掛かりでなら車椅子も難なく押し上げられるし、その後は有り合わせのカーペット廊下から和室のベッド脇まで敷いて、そのまま爺様をベッドに入れちゃえばいいや~なんて考えてたのに…

介護タクシーって完全予約なんですよね…
今日の今日、退院許可貰うなり退院して来ちゃうとはあまりにも予想外。とほほ~。

結局普通のタクシーに、トランクに車椅子と荷物積んで帰って来ちゃった訳で、そのタクシーの運転手さんは親切な方だったんだけど、車椅子の扱いには慣れていないようだったので、玄関に上げるのまで一緒に手伝ってくれとはちょっと云えなかった。

で、長さ2M重さ9.5kgのカーボンファイバースロープ(よく駅員さんが車椅子の乗客の乗降時に車両とホームの間に置く渡り板ありますよね、あれの2M版です)敷いて、体重50kgの爺様と15kgの車椅子を一気に押し上げ、…一気に…押し…お…重っ…下がりそう、てかマジでずり下がりかけてる…!ひ、ひえ~~~っ(恐!)

正直に云います。
私、もう3年以上爺様の車椅子押して、掛かり付け病院通ってました。夏には家族旅行で駅やホテル、水族館にも行きまして、そんじょそこらのヘルパーさんよりよっぽど車椅子の扱いに慣れてるつもりで居ましたけど。
…怖かった…死に物狂いで押し上げて、どうにか爺様を無事ベッドに入れますた…ぜいぜい…

「退院おめでとう」
「良かったねえ、帰って来れて」
「やっぱり家が一番だなあ」
と、しみじみしてる爺婆を横目に、無粋に鳴り喚く電話を取った嫁の耳に飛び込んで来たのは「y病院の看護師ですが」

…イヤな予感。

「お預かりしていたお薬のうち、1種類お返ししそびれた薬がありまして」
「…では、後程引き取りに伺います」
ふえ~ん

今日でなく、明日にしても良かったんだけど、婆様にも「今日じゃなくったっていいんじゃないの」と言われたけれど、でも、どっちにしろ行くのは私なんだよね。
今日行けば明日は休める。
もう当分y病院には行きたくなかった。
もう休ませてほしかった。
週末、ダンナの姉上が見舞いに来たり、洗濯物の引き取りとかで、金曜から4日連続で私病院通ってんです。
5日連続は勘弁してほしかった。
だから、

もっぺん、自転車で行ってきますた…

何なの、この嫁殺し強行スケジュール

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プロフィール

POTE

Author:POTE
家族:
ダンナ(じゃっく・仮名)
子供なし
婆さま(ダンナ母・90才要介護3 脳梗塞で左麻痺の車椅子)
爺さま(ダンナ父・2012.9逝去 享年95才 最後は要介護4の車椅子)

since2009.2.10

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