在宅介護という名の過酷にして壮絶な終わりなき戦いの日々 自分の病気、ジツボとの関係 荒野に俺は一人だけ(笑)

口腔ケア

入れ歯の微調整で受診した歯科医通いが、なかなか終わりません。

そろそろ終わりかな~と思ってたら、噛むと痛いところがあるとか言い出して、下の歯が折れてることが発覚、通所介護休んで折れてる歯を取り除いてもらって、今はクリーニングと歯磨き指導の段階です。

爺様本人はとうに厭きちゃって、入れ歯合わせてもらうだけでいいんだから、もう終わりにしたいと訴えてるんだけど。

婆様曰く、爺様がかかってる歯医者の先生は昔っから歯磨き指導にやかましい(いや、私じゃないすよ、婆様がそう言ったんで)人で、治療より指導で長く通わせるんで有名らしい。

でも、車椅子で私が付き添うようになって3年たつけど、毎回治療の最後には私を治療室に招き入れ、今どういう状態で、今日はどういう治療をして、今後の治療計画はこうしていきたいと細かく説明して下さるので、とっても助かる。

以前、爺様が杖ついて一人で通ってた頃は、その頃だってちゃんと説明はあったのだろうけれど、帰って来た爺様に尋ねても要領を得ないことが多かった。

今では爺様の歯がどうなっているのか、歯医者の先生と婆様と私は共通の認識をもって治療に臨んでおります。

一人、話しについて来れないのは爺様本人だけ。

大相撲のこととか、競馬とか、カラオケといった爺様の趣味の話になると大分意思疎通が出来るんだけど、それ以外の治療計画とかでちょいと込み入った(いや、普通の人には全然込み入ってはいないんだけど、爺様にとっては既に難解)話になると、さっぱり呑み込めず、その場凌ぎの返事でやり過ごしちゃう。

この、一見、話通じてるように見えて、実はちんぷんかんというのが高齢者には凄く多くて、言った言わない聞いてないのトラブルの元凶になったりするわけです。

分かってないのに分かったように返事する。
分かって返事をしたけれど、一晩経ったら忘れちゃう。

もー正直ね、鶏だってもうちょっと憶えてるんじゃないの?と思うくらい、きれいさっぱりなかったことになるんですよ。

それでも、こっちも伊達に同居の場数踏んでないから、今ノリノリで会話してるなとか、さっぱり話について来れてなくて、山勘で返事してるなというのは私はわかるんだけど、外の人にはそこまで看破しろというのも無理な話だから。

「本人も納得されてますし、それでよろしいですか」

…いや、先生、申し訳ありませんが、本人、納得どころか、話全然理解出来てないと思います。

口腔チェックの結果、歯の根元には歯垢がこびりつき、歯磨きが充分出来ていない。(そら、そーです。着替えも一人じゃ満足に出来ない、ボタンもかけられないんだから、歯ブラシ使うのなんて申し訳程度にしか出来ません)

受診の際に歯科医院で歯垢除去しても、やはり毎日の正しい歯磨き習慣に勝るものはないので、本人が出来ないなら御家族が歯磨きしてあげるか(そもそも洗面台の前で立つことも出来ず、車椅子で、洗面シンクに前のめりみたいな格好でつかまって、口濯ぐのが精一杯なんですから、歯科医院の治療椅子みたく仰向けで寝たまま口だけ開けてるならまだしも、車椅子で口開けて涎こぼさずにしていられるか甚だ疑問)

あとは音波電動歯ブラシを使って頂く方が良いと思います。
(私ら息子夫婦はブラウンの電動歯ブラシ使ってますが、年寄りにはどうだろう。和室のエアコンだって、トイレのウォシュレットだって、FAXだって、そういうわけわからんものには近づかない主義の御仁だから)

結局、1万円を切る価格で、従来の電動歯ブラシの中でも軽量に改良されたものがあると薦められ、購入申し込みしたんですけどね。

婆様も疲れるとすぐ歯茎腫らす人だから、歯というか歯茎のマッサージに良いかもしれんと思って。

問題は、爺様がウィーンって振動する物体を口に入れることを受諾してくれるかどうかなんだけど…

正直、警戒しちゃって厭がるんじゃないかとも思うんですよ。

おシモもおむつになって、着替えも婆様の手を借りないとダメで、この上歯磨きまでわけのわからん機械を口に入れられるとなると、例の切り札出して来る筈。

「こんなに皆の迷惑になって生きてるくらいなら、もうさっさと死んじまいたい」

そんな爺様の気持ちもよく分かる。

口腔ケアは褥瘡予防に匹敵する高齢者介護にとって重要な項目であることは理解しています。

自分の歯で食べられてこその食事。
身体の自由が利かなくなった高齢者の最後の楽しみ。それを出来るだけ長続きさせる為には正しい歯磨き習慣と口腔ケアは欠かせない。

でも、敢えて反論させてもらえるのなら、人(家族)の手を煩わせず、出来るだけ自分のことは自分でやって、それが出来なくなって死ぬのなら、それで本望。

安全を口実に被介護者の都合でおむつにさせられ、車椅子を押してもらわなければ好きなタイミングで行きたい場所に移動することも出来ず、歯磨きまでも得体の知れない機械を口の中に入れられる。

そうまでして、なお生きていなければならない人の尊厳と心情をどこまで尊重し、どこまで踏みにじることが許されるのか。

そして、最も根本的な問題、
歯科医「歯磨きしてあげるのって、いや?」
POTE「はい。あ?、いやいやいや!」(私としたことが、つい本音で頷いてしまいましたぜ…)
せんせー、笑いましたね。だってさー、おむつに、清拭に、この上歯磨きまでですかー。

まだちょっと心の準備が。

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