WINDING ROAD

在宅介護という名の過酷にして壮絶な終わりなき戦いの日々 自分の病気、ジツボとの関係 荒野に俺は一人だけ(笑)
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在宅介護はデンジャラス・2

うちの場合のトイレ介助ですが、

先ず、トイレ入口まで車椅子で爺様を連れて行く。

入口外の縦手摺とトイレドア縁につかまって、爺様が自分で立ち上がり、伝わり歩きでトイレ内へ入る。

車椅子を廊下端に寄せ、POTEもトイレに入る。

便器両側の手摺に掴まって、こちら向きに立つ爺様のズボン(モモヒキ+リハパン)を下げ、素早く尿パッドを外し、便座に座らせる。

「終わったら呼んでね」と声を掛け、POTEは一旦トイレから退出。

使用済み尿パッドを丸め、新聞紙で包み、庭のオムツ用バケツへ投入。

「終わったよー」と呼ばれ、介護手袋装着、ぬるま湯を入れた500mlペットボトル(前側おシモ洗浄用)片手にトイレに入る。

べんべんの場合はブツの状態を確認後、流し、当然ウォシュレットも使いますが、しわしわの臀部にこびりついたりしてるとウォシュレットくらいじゃ充分洗浄出来ないので、
ざっとウォシュレットで洗浄した上に、ビオレをほんの少し泡立てて、おシモを洗い、ぬるま湯で前側から一気に流す。

お尻拭きティッシュとトイレットペーパーで水分を拭き取り、
両側手摺に掴まって爺様に立ってもらい、リハパンに新しい尿パッド装着、モモヒキ+ズボンを引き上げ、

先にトイレから出て、車椅子を入口にセット。
伝わり歩きで爺様がトイレから出て来て、入口の縦手摺に掴まって身体の向きを回し、車椅子に座る。

という段取りでやっております。

で、いつものようにおシモ洗浄しようとしたところ、爺様まさかの状態急変。

辛うじて便座に座っているものの、茫洋とした表情、焦点の合わない視線、弛緩した口元から糸を引く涎、けいれんする上半身。

POTE「お爺ちゃん、お爺ちゃん、聞こえる?分かる?」

呼びかけにも反応せず、手摺から離れ、だらりと下がった左右の手を取ると、左の手だけ異様に冷たい。

真っ先に頭に浮かんだのは、去年脳梗塞で倒れた婆様を発見した時のこと。

婆様に続いて、爺様まで脳梗塞?

ただ、婆様の時は同じように口元から涎を垂らしていたけれど、表情の弛緩が顔の左側だけだったのに対し、今回の爺様は顔面蒼白で、麻痺というより貧血っぽい。

さて、どうするか。

トイレ最中だったもんだから、寄りによって、おシモは丸出し。

救急車を呼ぶにしても、ベッドに戻し、様子を見るにしても、リハパンとズボンを上げて、車椅子に移乗させないことには、どうにもならない。

この格好で、救急隊の手を煩わせるってのもねえ。

幸い、けいれんは止まったようなので、とにかく車椅子に移乗させようとお尻の下に手を回して抱きかかえようとしたが、意識不明の46キロは思いのほか手強く、

何とかして立ち上がらせないかと再度挑戦しようとしたら、

「…ちょっと、ちょっと待って…」と、弱々しいが爺様の声が。

慌てて顔を覗き込むと、苦しげだけど、さっきよりははっきりした表情になってる。

POTE「お爺ちゃん、大丈夫?」
爺様「…便がいつまでたっても止まらなくって…何だってこんな◯*%&?瓣蓮帖癖垢Ⅷ茲譴此法弔發Α?澄△海鵑糞せ前④せ廚い垢襪覆藾瓩?爐鵑犬泙い燭ぁ帖?

…泣き言が言えるようなら、かなり落ち着いて来たようだ。
ε-(;ーωーA フゥ…

POTE「立てます?」
爺様「立てるよ…立てるけど、ちょっと待って…」
POTE「はい、待ってますよ。慌てなくて大丈夫ですよ」

再度、爺様の手を取ると、指先温度は冷たいけれど、左右ともちゃんと握り返して来た。

麻痺は無い。どうやら、脳梗塞ではないらしい。

へろへろだったけど、どうにか手摺に掴まって立ち上がってくれたので、リハパンとズボンを上げ、この際おシモ洗浄清拭は割愛して、車椅子に移乗させると急いで和室へ。

トイレでの緊急事態も知らず、婆様はイノッチが出てる某国営放送の情報番組を笑いながら鑑賞中ですた…
お( ̄o ̄)い

ぐったりとした爺様を寝かせ、改めて婆様に事の次第を報告する。

婆様「救急車呼んだ方が良いかねえ」
POTE「まあ、ちょっと様子見ですね。さっきの意識不明状態だったらうんもすんも無かったですけど、大分落ち着いて来たようだし。10時のお茶の時点で、呼びかけに応答しなくなってたら呼ぶかもしれません。ただ、病院担ぎ込んであれこれ検査させるのも、ちょっと気の毒と言いますか」
婆「もう、無理に長生きさせないでも良いんだけどねえ」

と、女房と息子の嫁が甚だ不吉な会話を交わしている横で、爺様は精根尽き果てた様子で爆睡。

この日の最低気温は10℃。朝食後の8時前後だから、もう少し気温は上がっていた筈だけど、94の年寄りにはトイレは寒かったかもしれない。

ネットで「トイレ 失神」で検索すると、結構同様の事例がヒットする。

排尿(便)失神は、血管迷走神経反射失神と呼ばれる症例で、頻度は失神の中で最も多く、予後も最も良い。
立位や座位で発症し易い。長時間の起立、疼痛、驚愕、怒り、予測外の視覚、聴覚刺激、排便、排尿、咳き、ストレスが先行する場合が多い。
アルコールや睡眠剤の使用も原因となり易く、酔っぱらいが居酒屋のトイレで排尿し失神したと言った病歴が典型的。

酔っぱらいが居酒屋のトイレで気絶云々は、笑い話で済むけれど、高齢者にとっては自宅トイレも要注意の危険区画。

なかなか出て来ないので、心配して覗いたら、トイレで倒れて、救急車で病院担ぎ込まれたとか、不運にもそのまま…とか、結構聞く話だったけど、
実際に直面すると、結構焦りました。

でも、その反面、

救急搬送されたらされたで、ワタシが付き添いで病院行ったら、そう簡単には帰してもらえないだろう とか、
(婆様が担ぎ込まれた時は午後2時に病院入りして、ワタシが帰宅したのは夜7時近く)

婆様は一人で車椅子操作出来て、トイレも行けるけど、
それでも、婆様だけ置いていくのなら、せめて、お茶飲めるように電気ポットセットするとか、簡単に食べられるもの用意してからじゃないと、うっかり救急車も呼べやしない。

なんてことを、トイレで、意識不明の爺様に呼びかけながら、つらつら考えてました。

ご近所からは、いつでも困った時は声かけてねと有り難いお言葉を頂いているものの、
やはり介護者一人だと、こういう時はキツいですわ~。

で、まだ続く。




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Comment

あわわ・・
編集
大変でしたね。
大事にならなくて良かったです。
2~3年前に父が倒れた時がそうでした。
夜7時ころ母がオロオロ声で「どうしよう、お父さんが倒れた」と電話をよこしたときは、ついこ来たか、この時が・・・と思いました。
「すぐに救急車をよびなさい!」
「わからないから、あなたが来るまでまってる。」
・・・1時間半かかるってのに・・・
「じゃ、今すぐ隣に助けを求めなさい!!」
で、結局お向かいさんがとんできて、救急車を呼んでくれたり、私たちが行くまでそばについていてくれたり、助かりました。
トイレでおしっこし始めたら、急にすうっと意識が遠くなったらしいんです。
幸い向かいのご主人の呼びかけにこたえるくらいには意識があったらしいんですが・・・
検査したけど、脳に特に異常はなく、点滴して帰ってきました。
後日主治医に聞いたところ、立ち上がった時やおしっこした時に血圧がグッと下がるんだそうです。
そばにいてやれなかった私もあわてましたが、そばにいても、そんな時一人じゃホントに心細いですよね。
そんな時は、どうぞ遠慮しないでご近所さんに助けてもらってくださいね。

2011年04月21日(Thu) 23:40
勉強になります
編集
トイレと風呂場
高齢者にとっては2大危険区域だそうですね。

転倒や、転落以外に
よく体調急変の舞台となるのがこの二つ。
先日わが家も風呂場で義母のひと騒動がありましたが
この時も「一人だったらどうしよう」という状況でした。
いつもながら冷静なPOTEさんの行動にいろいろ教えられます。

高齢者を抱える(それも二人同時に)介護家庭に
『その時』は時を選ばず突然やってきます。
頼れるご近所も大切ですが、まず自分がどう動かなくてはいけないか
日ごろから考えておく必要は大いにありますね。
2011年04月22日(Fri) 13:39
>しーさま
編集
施設や病院と違って、自宅トイレの狭さは介助にはネックですね。
複数居たところで身動き取れないから、とにかくトイレから引きずり出して(笑)からじゃないとどうにもなりません。
すぐ爺様が意識回復してくれて、本当に助かりましたが、一人で看ることが如何に綱渡り状態か、改めて思い知らされました。

コメント有り難うございました。
2011年04月22日(Fri) 20:29
>山田あしゅらさま
編集
爺様が一人でトイレに行けたり、入浴出来た頃から、貧血起こして動けなくなったり、のぼせて身動き出来なくなったりしたことはありましたので、ワタシ一人の時にそうなったら、タオルケットでも薄掛け布団でも使って、簀巻きにして和室まで引きずっていくしかないとは思っていました。
ベッドに戻すことを考えれば、車椅子移乗が理想ですが、本人に意識があって、複数介護役がいないと無理のようです。
それにしても、赤ちゃんでも起きている時より眠っている時の方が重くなりますが、意識不明の46キロって重いですねえ。

コメント有り難うございました。
2011年04月22日(Fri) 20:41












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