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爺様入院騒動2010 その1

いつの時も、人生には先手を取られる。

重大事は唐突で、虚を衝かれる連続で、熟慮の時間さえ与えられず、不完全な準備で、不利な運命に追いすがるのが精一杯で、後から振り返れば、あのときああすれば良かった、こう動けば良かったと後悔ばかりが湧いて来る。

しかし、誰がどう評価しようと、それぞれの場面で、自分が下した決断と行動は、あれが自分に出来る精一杯であったのだ。

          ◇          ◇          ◇

3.27(金)
爺様、通所介護s心苑 参加。
妙に上機嫌で16:30帰宅。

外出用ズボンから部屋着用ズボンに着替えさせると、ポケットから札入れ財布が出て来る。

POTE「何で、いつもの小銭入れじゃなくて、こっちの大きな財布持って行ったんですか?」(・・;)
爺様「深川に買い物に行くのに、金持ってかなきゃ」

…深川ぁ?
P「…お爺ちゃん、深川のお不動の初詣は1月の末に行ったんですよ。途中でお天気が悪くなって、雨降って来ちゃったから、お買い物しないで初詣だけで帰って来たって聞いてますよ。今日、深川行くと思っちゃったの?」ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ
爺「(しばし考え込んで)…そうか、もう行ったのか…」
大丈夫かよー。それにしても、そんな大金入ってる訳じゃないけど、札入れ財布なんか持って行っちゃって、入浴サービスで服脱いだりしてるんだから、まーなくさないで良かったわー。

月末なので、レクレーションは3月生まれの方のお誕生会だったのだけれど、

爺様曰く「あんなご馳走は初めて出た。凄く美味くて、面白かった」
(でも、誕生会は毎月恒例なんだから、お爺ちゃんだってもう何度もお祝いして頂いてるし)
(初めてってことない筈だけど)( ̄  ̄;) うーん

爺「馬券4千円買ったから、俺はもうそれで帰ろうと思ったんだけど、あの子(通所施設のヘルパーさんと思われ)が夕方ただで帰れるバスが出るって、それに乗ると家の前で降ろしてくれるって言うから、それに乗って来ちゃった」

…馬券だぁ?ただで帰れるバスって、お爺ちゃん通所介護行ってるんだけど、送迎バスが分からなくなってる?(-x-;)

ご機嫌なのは結構なんだけど、妄想系の会話について行けず、不安を感じながら持ち帰って来た着替えと連絡帳を改めると、

「昼食後のお昼寝の後、馬券を買ったから、タクシーで帰ると言われましたが、ここはs心苑で、夕方送りのバスが出ますと説明したら納得なさいました」とのこと。

タクシー呼んでくれって…、通所のスタッフ様、ごごごごご迷惑をお掛け致しましたああー。
お昼寝で、馬券買って幾らか当てたの夢でも見てたんじゃないか?起きてからも夢の続きと現実がごっちゃになってるとか。

夕飯の支度を始め、18:00に仏様のご飯を持って行くと、ワタシがキッチンに引っ込んだのを待ちかねて、一杯飲んだらしく、爺様、顔真っ赤っかでベッドで爆睡。
そーっと仏飯置いて、明かりとロウソクとお線香だけつけて、起こさないようにまたそーっと和室を出る。

18:30食事の仕度を整え、夕飯ですよと起こしに行くが、今日は疲れたから食べないでこのまま寝ると言う。
(あんだお、みそ汁までよそっちゃったのに) 
(でも、確かに何だか疲労困憊の様子なので)
(パジャマに着替えさせ、洗面所に誘導し入れ歯を外し歯磨きして、睡眠剤デパスの服用と緑内症の目薬差して、おやすみなさいと和室の照明を消す)

その最中も、ずっとご機嫌で、馬券が当たった話とか、初めて?の誕生会が凄く楽しかったとか、誕生会はいつも簡単なケーキやお菓子が出るんだけど、それが凄く美味しかったとか、繰り返し喋りっぱなし。
最初はふんふんほうほうと付き合っていたんだけど、いつまでたっても終わらないので、

P「はいはい、楽しくて良かったねえ、今日も一日お疲れさまでした。じゃ、おやすみなさい。電気消しますよー。ゆっくり寝て下さいねー」と照明消して脱出。ε~( ̄、 ̄;)ゞフー

でも、一人で夕食かっ込んで(ワタシも何か妙に落ち着かなかったので)、後片付けもそこそこに、廊下に出て和室の様子を伺うと、

相変わらず、上機嫌で、一人で喋ってる声が。

中尉殿がどうだとか、多分軍隊に居た時の話してるみたいなんだけど、婆様が入院し、爺様一人が寝起きしている和室で、…誰と話してる?

亡くなったワタシの実父が、ワタシが病室に泊まり込んで付き添っていたある日の深夜に、ワタシには見えない「誰か」と楽しそうに会話してて、その様子にもの凄く恐怖を覚えたことがありますが、

さすがに今は色々なことを経験し、年寄りや病人にはそういうことがあるのだと分かっていて、それなりに覚悟も出来ているし、肝も腹も座って来ているので、別に怖いとは思いませんでしたが、困ったなー、一晩中この調子で喋ってたらどうしようと何度もリビングと廊下を往復。( ̄  ̄;) うーん

(和室に入って声かけするのは、ちと躊躇いが)
(かえって喜んじゃって、また話が繰り返されても困るし)
(おとなしく寝て下さいよーと、祈るような思いで廊下うろうろしてました)

幸い、何度目かの様子伺いで、漸く話し声が途絶えて、寝息(いびき)が聞こえて来たので、やれやれ一安心と胸を撫で下ろす。

と、思ったのもつかの間、今度は30分おきに起きだしてトイレに行く。( ̄□ ̄;)

一晩中でも大丈夫なリハパン穿いてるので、何もそんな動けない身体で危険を冒してトイレに行くことは無いのだけれど、こればっかりは本能と言うか、リハパン穿いてようが、ベッド脇にポータブルトイレがあろうが、真夜中は別の人で、危ないから夜中のトイレは行かないで、おむつにして下さいと、昼間どれだけ言い聞かせても、夜中のトイレを阻止することは出来ない現実。

よれよれもがいてる間におしっこはとっくに出ちゃって、リハパンが全部吸ってるんから、トイレに行ったって大して出ないんですけどね。

しかも睡眠剤飲んでるもんだから、足下のふらつきが尋常じゃなくて、あっちでごろん、こっちでごろん。

派手な転倒ではないけれど、膝が全く踏ん張れないものだから、バランスを崩すとそのまま横倒しにうずくまり、起き上がれずじたばたもがいている。

その都度拾って、トイレに連れて行って、ベッドに戻してを繰り返し、

ダンナが帰宅したので、その夕飯を用意しつつ、何だか今夜の爺様は挙動不審過ぎると相談するも、ダンナもどうすればいいか困惑。

そうする間も、和室で鈍い物音がするので、ダンナの食後のお茶はもうセルフでやってと叫んで和室に走ると、

こたつテーブルで、日本酒飲んでる爺様の姿。
(物音は酒パックが倒れた音だったらしい)

P「お…お爺ちゃん、何今頃お酒なんか飲んでるんですか?」
爺「何か頭がはっきりしないから、景気付けしてやろうと思って」

いつものお気に入りの湯呑みに日本酒注ごうとしたんだけど、手も震えちゃってるから、テーブルの上はこぼれた酒でべたべた。(>д<)

P「お爺ちゃん、さっき眠る薬飲んだんですよ。今日はもう寝るって言うから、7時にデパスも目薬も歯磨きも、全部しちゃったの。今は夜の10時なんですから、ベッドに入って寝て下さい」
爺「(きょとんと壁にかかっている時計を見上げ)夜?夜の10時?俺は朝だとばっかり思って…」
P「夜ですよ、私達もこれからお風呂入って寝るんですから、お爺ちゃんもお酒の続きは明日にして、ベッドに入って下さい」
爺「そうかあ、それは失敗しちゃったなあ。夜か、夜の10時だったか」

大人しく聞き分けてベッドに入ってくれたものの、この分じゃー寝付いたとたん、また振り出しに戻って、なんぞやりかねない可能性大。どーすべー。(ノ_-;)ハア…

リビングに戻り、
P「ワタシ、今夜ここで寝ようかなあ」
ダンナ「布団下ろしてか?」
P「今夜はおかし過ぎるもの。いっそのこと和室で一緒に寝た方が良いかもしれない」
ダ「…そこまでしなくとも」

ぎりぎりまで迷ったが、夜中ダンナも気をつけてくれる(寝てても些細な物音で目が覚める人)と言うので、12時まで階下で見張ってて、結局二階で就寝。

それでも、朝になったらどうにかなってんじゃないかとか心配で、おちおち安眠出来ませんでした。(|||▽||| )

続く。

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POTE

Author:POTE
家族:
ダンナ(じゃっく・仮名)
子供なし
婆さま(ダンナ母・90才要介護4 脳梗塞で左麻痺の車椅子)
爺さま(ダンナ父・2012.9逝去 享年95才 最後は要介護4の車椅子)

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