ジャズシンガー綾戸智恵さんが入院されました。

幸い大事には至らず、綾戸さんが介護されているお母様も信頼出来る方のお世話を受け、ご本人も快方に向かわれておられる由、本当に良かったと思います。

…が、

6年も介護してらして、在宅介護の厳しさもしんどさも力の抜き具合も、充分承知しておられる筈の綾戸さんでさえ、ステージ活動との両立はやはり相当無理があり、結果、疲労の蓄積から自身の体調の見極めを誤り、判断力注意力が散漫になり、安定剤の飲み過ぎとなってしまわれたようです。

芸能活動している環境だったから、連絡が取れないことにすぐ周囲が気付き、早くに発見、対応してもらえたけれど、

これ、完全在宅介護で、外界との接触も殆ど無いような環境だったら、周囲が異常に気付くまでもっと時間が掛かった筈だから、下手したら介護者急死、被介護者餓死なんていう最悪の事態だって有り得たかもしれない。
(現実にそう言う不幸な事例は増加しているようですし)

上手にストレスと付き合って
手を抜けるところはどんどん抜いて
遠慮なく周りに協力を頼んで

今回の婆様の入院で、ワタシも随分たくさんの方から応援と励ましと親身なアドバイスを頂き、大いに慰められ、不安を払拭し、弱気を戒め、勇気を持って諸事立ち向かうことが出来ましたけれど、

それでも、深夜早朝にトイレに行こうとして廊下で転がってじたばたしてる爺様を助け起こすのはワタシ一人だし
(毎回じゃないですけどね)
(でも睡眠剤飲んでる爺様は、POTEが二階から下りて来て助けた記憶は全くナシ)
ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ、

日中ぼーっとしてても、気絶するように昼寝してても、和室のふすまが開けばびくっと飛び起きる訳で、なかなか、気が休まる時がありません。

結局のところ、どのお宅でもそうだと思いますが、一番分担して欲しい時間帯は孤立無援なので、介護キーパーソンに最も重い責任が被さるのは仕方の無いことです。

ワタシばっかり臭くて重くてウザい仕事ばかり押し付けられてと我が身の不運を嘆いていても、実生活は待った無しだし、泣き言言っても尿臭や便臭がなくなる訳じゃないから、四の五の文句言うのは後にして、ゴム手袋、マスクで掃除してますけどね。
(>д<)

便器にこびりついた汚れを拭きながら、
入れ歯を外させ、歯磨きしながら、
リハパン下ろして、陰部を拭きながら、
目薬差しながら、
自分で着たものの、肩が斜めによれてるのを直しながら、
洗濯物畳みながら、

いつまで続くのかな~ と胸の奥で呟いてみる。

どんなに大変な状態でも、ひと月、半年、一年とはっきり期限が決まっているなら、覚悟も出来るし、随分気持ちが違うんだけど、

いつまでなのか誰にもわからないし、決められない。
いつまで続くのかという不安を抱えたまま、日々を送る在宅介護の生活は孤独で、閉塞感にかられがちで、楝獄に繋がれた囚人のような、生きながら死んでいる気さえする。(ノ_-;)ハア…

連休のレジャー情報とか、美味しい食べ物屋さん情報も、今では縁のない世界の話題。
病院、スーパー、自宅、病院、自宅、スーパーと固定ルートを回るだけの毎日。

そんな追い詰められた状況の中で、誰もが疲弊し、余裕を無くし、でも表面的には明るく元気よく振る舞ってしまうから(実はコレが一番の問題 ( ̄  ̄;) うーん)、

周囲も無責任というわけではないけれど、あ、大丈夫なんだ、凄いな、エラいな、じゃ、頑張って、無理しないでねと気楽に受け止め、安心してしまう。

ワタシ、ふざけ半分で、自分の置かれている状況を、四面楚歌とか前門の虎後門の狼とか言ったりしますが、

半分は自分ではどうしようもない運命だけど、後の半分は、意地というか、頑張り過ぎ、弱音を吐くのがみっともないというような、ワタシ自身の気持ちの有り様が実はネックなんじゃないかとも思うのです。

まあ、やったるわい!という攻めの気持ちなくして、難局に立ち向かえるかというのもありますけれど、勇気と無謀は違うという感じですかね。

無理するな。
アンタが倒れたら、皆がもっと困るんだから。
頑張るのよ、でも、頑張り過ぎちゃダメよ。

婆様がお友達の大正小町連中に、会う度に言われていた言葉が、今はPOTEにかけられております。

分かってるんだけどねー。
o( _ _ )o ショボーン
POTE
Posted byPOTE

Comments 11

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pegi  

あんな一見元気な綾戸智恵さんも介護疲れで倒れられたことに驚きました。
私も以前「この状態いつまで続くのか・・」と眠れぬ日々がありました。
このブログを書くことで少しでもPOTEさんの気持ちが楽になるといいですね。

非常におせっかいかもしれませんが・・
私もケアマネさんの言う通り、自宅に帰る前に3ヶ月のリハビリを続けた方がよいと思います。POTEさんが仰ることが出来ないのでしたら、義姉さんまたはご主人にその件相談しても良いのではないでしょうか。少し甘えたり、弱音や愚痴を言うことは自分を守る為の術でもあるような気もします。

2010/03/25 (Thu) 15:39 | EDIT | REPLY |   
POTE  

>pegiさま

ありがとうございます~。

こんな愚痴と捨て台詞の羅列に、辛抱強くお付き合い頂いた上、親身に御心配頂きまして、ホントに嬉しゅうございますー。

お陰様で、書くことで、相当ストレス発散には成功しております。

義姉上は就活中の娘さんが就職を諦め、大学院進学となったので、大学院試験やら卒業式やら入学金等々で大変そうで、
ダンナも仕事が年度末進行真っ最中で、体力の限界に挑戦しているような有様なもんですから、なかなか相談の契機が無いと言いますか…

でも、以前からだって爺婆様達についての危検度認識は、ワタシと実子方とでは相当温度差があったので、あんまり当てに出来ないというのもあって。

結局、実際やってみて、ほらやっぱり無理だよという共通の認識を全員が共有しないと難しいかもしれません。

まあ、出来れば自宅で生活出来ればそれに越したことは無いんですけど。

病院の婆様は頭は明快で色んな相談事も出来るし、一緒に色々考えて下さるし、リハビリぶりを見ていると、案外コレは大丈夫かもしれんと思えるんです。

どちらかとゆうと、ネックになるのは、やはりあまり現状認識が出来ていない能天気爺様の方になりそうで。

ワタシも無理のし過ぎで免疫落として、再発でもしたらかなわないので、充分気を付けたいとは思ってます。

コメント有り難うございました。

2010/03/25 (Thu) 16:58 | EDIT | REPLY |   
まさひま  

POTEさん
私も一晩考えて、ヤッパリpegiさんの意見に賛同します。
老人は自立は難しく、介護する人の負担は増える一方としか思えません。
実父を世話していた母は、独り言を言うこともあり、ストレスがたまっているのだな、と思っても、私は十分手伝いが出来ませんでした。
ご主人様も義姉様も、一過性の多忙だと思うのですが、より良い方向で皆さんが一致してほしいです。
差し出がましいとは重々承知しています。

2010/03/26 (Fri) 08:01 | EDIT | REPLY |   
POTE  

>まさひまさま

御意見有り難うございます。

多分、ケアマネ氏や皆さんの仰ることが正しいのでしょう。

ワタシも外からの立場だったら、きっと同じように言ったと思います。

何も進んで渦中の栗を拾うことは無い。
損な役回りを背負い込むことは無い。
自分の身は自分でしか守れない。

そのことは重々承知の上で、爺婆ダブル在宅介護を決断しました。

出来ることなら、ワタシの決意と心意気を尊重して下さると嬉しいです。

甘い見通しかも知れません。

やっぱり上手くいかなくなって、ずたぼろになって、泣きながら、皆さんのアドバイスに従えば良かったと後悔する時が来るかもしれません。

でも、それでも、やっぱり一日でも早く婆様を迎え入れたいと思いますし、ワタシ一人がずたぼろにならないよう、家族皆で協力して頑張っていきたいと思います。

コメント有り難うございました。

2010/03/26 (Fri) 19:47 | EDIT | REPLY |   
pegi  

POTEさんの気持ちがPCの文字から伝わってきますね。

私は、介護から学んで良かったこことの1つは「逃げてはいけない」ということを学びました。真正面から取組んでいくと逆に良い結果が出ることが多いです。

真正面から手探りでも知恵を絞りながら打開策を見つける。
自分の手に負えない時はさっさと人を頼ってお願いする。
命にかかわることが無い限り介護に完璧を求めない。
嫁としてではなく実の娘として言いたいことは言う。
わたしこそ不届きものの嫁です。

POTEさんの今の判断が正解かもしれません。

ただ無理は禁物。それはご家族全員の願っていることでは無いはずですから。

わたしもまさひまさんも応援してます!

2010/03/26 (Fri) 21:19 | EDIT | REPLY |   
POTE  

>pegiさま

折角の親切を無碍にする無礼と傲慢をお許し下さい。

でも、皆さんがワタシを心配して下さっていることは痛いほど分かっておりますし、言葉に尽くせないほど嬉しく感謝しております。

近くの身内より遠い戦友 等という諺はありませんが、正しくそんな思いです。

介護を軽んじるつもりは毛頭ないけれど、命の期限を切られたり、その現実を受け入れるまでの心の葛藤に比べたら、決して最悪という訳じゃない。

今までもそうして来たように、進むべき方角を見失い、途方に暮れて動けなくなっても、逃げずに、投げ出さずに、機会を待って、辛抱していきたいです。

ワタシは一人だけど、一人じゃない。
モニタの向こうに、きっと、たくさんの方々が応援して下さっているのが分かるから。

だから、まだ頑張れます。

有り難うございます。これからもどうぞよろしく。

コメント有り難うございました!

2010/03/26 (Fri) 21:48 | EDIT | REPLY |   
まさひま  

私こそ、未経験なものが無責任な発言をして、申し訳ありません。
pegiさん、POTEさん、経験している方の言葉は、一言一言の重みが違います。
「最悪というわけじゃない」
「逃げてはいけない」
私は十分に理解できていないかもしれませんが、気持ちでは応援いたします。
でも、辛抱しすぎないでください。


2010/03/26 (Fri) 22:23 | EDIT | REPLY |   
POTE  

>まさひまさま

嫁が真摯で切実な意見交換してるというのに、夜の10時を朝の10時と間違えた爺様が「景気づけ」にお酒飲んでました。

景気づけって、お爺ちゃん、もう夜遅いんだから、大人しく寝て下さいー!

爺様「お昼御飯は?」
POTE「今は夜ですよ。睡眠剤も目薬も済んでますから、あとは寝るだけです」

…殊勝な決意が早くも揺らぐ夜更けの出来事。
でも、青スジ立ててキリキリしてるより、笑っちゃうしかありません。

色々有り難うございます。無責任だなんて思ってません。
今後ともどうぞよろしく。
コメント有り難うございました。

2010/03/26 (Fri) 22:57 | EDIT | REPLY |   
まさひま  

POTEさま、
今朝、miguさんの書き込みがあったと思いますが、消えてしまったのはなぜですか?

2010/03/27 (Sat) 19:56 | EDIT | REPLY |   
migu  

ごめんなさい。私の都合で削除していただきました。
改めて、POTEさんいつも拝見していますが、書き込みは初めてです。
POTEさんが頑張らなければまわらない状況を考えると、私ももう少し様子を見てから受け入れをされたほうが良いのではとお勧めしようと来てみたら、決心が固いご様子なので応援するしかないですね。
もちろん今までもこれからもずっと応援しています。

2010/03/27 (Sat) 22:34 | EDIT | REPLY |   
まさひま  

何か、トラブルかと思い、おせっかいおばさんしてしまいました。
今でこそ、厚顔無恥な感じでやっていますが、最初の書き込みはPOTEさんだけに行くようにしてました。そのうちなれて、ストレス解消のように、思いをつづるようになってました。
読む方によっては、思い、反応様々で、失礼あるかもしれませんがご容赦ください。
現実の私の生活では「これ言っちゃまずいかな」と自主規制が多いです。
この頃は、ほどほどに気を使おうかと思うようになりました。

POTEさん、文章から、私のようないい加減人間でなく、責任感が強く、感受性豊かな方と思っております。

pegiさんのアドバイスが真実をついていて感心いたしました。

うまくいえませんが、ご自身の体も大事にしてください。

2010/03/28 (Sun) 15:19 | EDIT | REPLY |   

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