婆さまには生みの母と育ての母が居られ、

実母は若くして病没。
実母末妹は不憫な姪(幼い婆さま)を大変可愛がり、懐かれていたこともあって、養女縁組成立。

一方、I川父上も妻を病気で亡くしており、
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縁あって、I川父と婆さま叔母は結婚。
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I川父と先妻の間の男の子二人(小学生)と、
叔母と、叔母養女の婆さま(16~7)の

微妙に血の繋がらない同士の家族が構成されたのは太平洋戦争の最中、
(それでもS16~7年前半くらいまでは市民生活に直接影響はなく)
(S19マリアナ沖海戦により日本側が大敗、完全に制空権を奪われたことにより本土空襲が本格的に始まる)

そんなつましい一家庭の平和を戦火は踏みにじり、

18年には兵力を補う為の学徒出陣に及び、婆さまは女子(18才)で、I川の弟さんたちはまだ小学生だったので戦地に駆り出されることはなかったものの、

婆さまと上弟さんは奉仕作業に駆り出され、下弟さんは地方疎開。

戦局は次第に厳しさを増し、誰もが祖国の勝利の為にと懸命に誠実に質素に暮らしていた中、頼みのI川父が病に倒れ(慢性腎不全)、叔母も甲状腺を患い(バセドー病)、

20になるやならずの若い娘が病気の両親と弟抱えて生き抜くには大変な苦労があったと推察します。
(空襲で家を焼かれたことはあったけれど、結果的に本人たちは無事に終戦を迎えられた)
(「家が焼かれてからは、住む場所を借りるのに方々都内を渡り歩いたけど、S20に浅草にいたら、東京大空襲で死んでいたと思う」とは本人の弁)
(病身とはいえご両親は寝たきりだったわけではないので、母と千葉の農家を訪ね着物と食料の交換のいわゆる買い出しに出かけたことも)
(当時は家をなくして、知り合いのつてを頼って間借りしたり、少しの間居候したりは当たり前)
(家は無事だったけれど、防空壕に逃げ込んだらそこが爆撃の直撃受けて一家全滅なんてことも普通にあったそうで)
(だから、朝ドラや終戦記念ドラマよりはるかにリアルな戦争体験を拝聴させてもらってますが)
(それはともかく)

血は繋がっていなくても、互いにいたわり合い、力を合わせ、励ましあい、協力し、懸命に生きて終戦を迎え、一家の子供たちも成人し結婚適齢期となり、

婆さまは爺さまと結婚、

下弟さんも結婚し、父から引き継いだ商売に寝る間も惜しんで懸命に働き、
(父上は手広く事業を展開していた方だったので、随分色々な商売に関わったそうです)

どうにか日々の暮らしが落ち着いた頃とはいえ、

それでも、医者にかかる、入院するということはよほどの富裕層に限られた贅沢待遇の意識も強かった戦後。

今のような先進保険医療の透析治療を誰もが受けられるわけでもなく、

I川父上は慢性腎不全の悪化で死去。


明らかに己の余命を悟ったI川父上は婆さまを枕元に呼び、

I川父上「お母さん(婆さま継母・叔母)を頼むよ」

と言われたそうです。


既にPOTE村に嫁いでいた婆さまではありますが、今となっては継母にして養母の叔母は婆さまにとってかけがえのない大切な「母」であり、

I川父上に改めて言われるまでもなく、POTE村の嫁となり仕える姑が居る身ではあるけれども、

「母」としての叔母を守り、最後まで看取るつもりでいた婆さまは、少しだけ気を悪くしたようです(笑)

婆さま「私は最初からそのつもりでいるのに、わざわざ改まってそう言うのよ。言うんだったら、私じゃなくて、店の後を取った下弟夫婦に言って欲しかったのに」








ええー、下弟夫妻さんにですかー。

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(因みに、上弟さんは生涯独身でしたが、終生姪たちを可愛がり、父が残し弟が継いだ店に全面協力してくださってました)


…うーん…

でも、母上は婆さまにとっては血縁の叔母上であり継母・養母ではあるけれど、

I川弟さんたちにとっては、後添いの継母でしかないからなー。


I川父上が自分の死後、妻の身の振り方を頼むとすれば、現妻と血縁の無い息子より、血の繋がった姪であり養女であり、女子である婆さまに頼むのが一番自然だし頼みやすかったとゆーことでは?

婆さまが疎遠だったり、その存在がなかったなら、当然その願いは後を継いだ下弟さん夫妻に託されたんでしょうけれど。

実際、下弟夫妻は父上亡き後も継母にも充分に孝行してくれたようにお聞きしてますし、一家のお墓にも入れて下さって、法事法要もきちんとしてくださってます。
(継母だからって施設ぶち込んで放置とか、再婚相手だからと一族の墓に入れてもらえず泣く泣く実家の墓に入る人だっていますから)


ここまでしてくれていることに先ずは感謝すべきで、「あの時私じゃなくて、下弟に言って欲しかった」つー不満はちと筋が違うよーな。


だって、I川父上にとって婆さまは娘とはいえ、それは便宜上で、実際はただの連れ子ですから。
(しかも産んだ娘じゃなくて、姉の娘ですよ)
(I川父上にとっては再婚相手の養女という何の関係もない存在です)

へたしたら虐待対象か、邪魔者扱いか、女中同然でこき使われて人間扱いしてもらえない立場だったと思います。
(婆さまは長子と19歳離れた末妹(長男は明治43生)で、それだけ年の離れた妹は一緒に遊ぶ相手ではなかったけれど、その分家族中から大事にされ、お姫様状態で誰からも可愛がられたので、イマイチお分かりにならないと思いますが)
(生母さんは物心ついた頃は寝たきりの病人でしたが、食事は父親の膝の上で、箸で口元にいちいち食べ物運んでもらってたっつーんだから、お幸せで結構な幼少期だったと思います)
(長兄長姉だけがいい目見て、後の弟妹は使用人扱いだったのはそんな珍しいことじゃありません)
(帰省してもいい顔されず、仕事で失敗したり病気になって実家に帰ってもけんもほろろの扱いで早々に東京に戻った なんて話はザクザクあります)
(残念ですが、兄弟は他人の始まり)

それこそ、結納金たんまりを目当てに、どこぞの金満色ボケジジイや暴力最低男に売り飛ばされたって文句は言えない時代と立場です。
(すいません、昨夜ケーブルTVで「緋牡丹博徒」観てたんでちょっとその名残が 笑)

それが、最高とはいえないまでも、きちんと学校も出してもらって、就職もそれなりのところを世話してくれて、縁組だって随分色々考えてくださったようです。

人として当然の立派な行いですが、なかなかできませんよー。

実の子だって、相性が合わなくて常にマウンティングしあって、いがみ合うことしかできない親子兄弟は幾らでも居るんですから。

血の繋がらない連れ子に、溢れんばかりの愛情と正しい教育を授け、人としてのあるべき道筋を示して行かれた「父上」が残り少ない命で託して行かれたその一言は全幅の信頼と誉れに思い、喜びこそすれ、

言う相手が違うと不服を言うのはあまりに我儘ではないかとー。

…だ か ら、

そういところも含めて、POTE村先代(爺さま母上 婆さま姑)が、「乳母日傘育ち」って評したんだろーねえ(笑)
(先代はご亭主を早くに亡くされ、こちらは女手一つで夫の残した酒屋を守り、息子と娘を育て上げた寡婦で)
(酒屋なんて飲兵衛相手で、しかも女だということで凄まれたり舐めてかかられたりしてそれなりの苦労を乗り越えてきた女丈夫なので)
(勝気で譲らないところは並外れたところがあって(笑)、しょっちゅう息子(爺さま)と大げんかだったそうです)
(うん、わかるわー (笑))

婆さま本人は「婆やさんは居たけど(居たんかいー!)、乳母さんじゃないんだから、乳母日傘なんかじゃないわよ」と反論しておられますが、


いやいやいや、乳母日傘「気質」なのは正鵠を射ていると、ワタクシも同意いたします。


血筋なんだろうけれど、言葉の端々に、してもらって当然 な本位さが、あるよねー。

苦労してないとは申しませんが、恵まれてることもものすごーーーーーーーーッく多い方だから、それが「当然」だっていう都合のいい解釈になるんでしょうねえ。

しかも、それ、明らかに受け継がれてるよねー。



で、それだけ喋れるなら、デイ再開してよろしいんじゃないでしょーか?
自宅養生だと、すぐ横になっちゃうし、寝ちゃうし。

人間、身体縦にして動いて話して、初めて回復するんですよ。
大事にしすぎてかえって長引かせてるような気がしますが〜。





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POTE
Posted byPOTE

Comments 4

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TOMAMA  

弟さんに託したら託したで
私がいるのに飛び越して… と不満なんです
そういう方は

基本 したこと3倍 されたこと5倍
していただいたこと 半分 
で 脳内登録なさってますよ (≧m≦)ぷっ!

2017/02/14 (Tue) 18:07 | EDIT | REPLY |   
POTE  
>TOMAMAさま

やっぱりそうですよねー(爆)

そういや、昔、甥君が就職する際、スーツやらワイシャツやら靴やら、学生時代とはガラッと身に付けるものが変わるので、その支度にお金がかかって大変だと義姉上がこぼしたら、
「新入社員はお金がかかるの分かってるのに、会社が支度金出してくれないなんてどうかしてるよ」と宣った方ですからぁ。

三顧の礼をもってヘッドハンティングされた身分でもあるまいし、どこの世界に、新入社員に支度金出す会社があるんだよっっ!!!
呆れた選民意識ですよね。
(入社させてもらって有難いとはこれっぽっちも思ってない)
(寧ろ、うちの可愛い孫タンが入ってやるんだから有難く思え くらいに考えてんのがバレバレ)

コメントありがとうございました。

2017/02/14 (Tue) 19:41 | EDIT | REPLY |   
ツンデレ  

いやはや敬服致します

なんでしょうか、何処の深窓の御令嬢様でしょうか(笑)
そんな発言なさる方だから自分の娘や息子は動かなくて当たり前
嫁は⚪隷と思ってらっしゃるのでしょうねぇ
端から見たら笑えます
すみませんブラックコメントでした

2017/02/14 (Tue) 20:00 | EDIT | REPLY |   
POTE  
>ツンデレさま

そうなんですよー。
本人否定してますけど、どうさっ引いても立派な「お嬢」なんですよ。
だから、数々のかっ飛んだ天然言動も宜なるかな、とね(笑)

I川の家の暮らし向きがいよいよ苦しくなり、就職しようと面接に行ったら「あなたはどこか行儀見習いにでも行った方がいいんじゃないですか」と笑顔で追い返されたそうです(笑)
「わかりましたわ」とか「そうですの」なんてお言葉遣いだったらしいっすよ。

ずいぶん毛色の違う嫁が来ちゃったなーと先代が当惑されたのがワタクシ手に取るように推察できます、うぷぷぷ。

コメントありがとうございました。

2017/02/14 (Tue) 20:14 | EDIT | REPLY |   

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