WINDING ROAD

在宅介護という名の過酷にして壮絶な終わりなき戦いの日々 自分の病気、ジツボとの関係 荒野に俺は一人だけ(笑)
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捜しものは何ですか

婆様はいつも捜しものをしています。

鍵、シルバーパス、時計、老眼鏡、指輪、カラオケ歌詞本、洋服などなど…

半日かけて和室の中を捜し回り、どうしても見つからず、疲れ果た様子でお昼ご飯に現れ、
食後、嫁出動で、ものの数分で発見したことは数知れず。
(我ながら、警察犬もかくやという嗅覚の鋭さです)
(いや、実際は匂い嗅ぎ回ってる訳じゃありませんが、和室の中だけ捜せば良いのなら、婆様の生活動線から怪しげな所は自ずと限定されるので、あとは一つずつ引き出し開けるとか開きの中を改めればいいだけで)

捜しているうちに、婆様は気持ちの方が急いてしまって、引き出しの隅にあるのに、視界に入らないみたいなんですよね。

しまう場所を決めておいたらどうでしょうと提案しても、本人も決まった場所に戻すつもりでは居るのだけれど、外出先から戻って、無意識のうちにちょろっと違う場所に置いたりするから、次に、それが必要な時になって、あら、ないわ、大変、どうしょうということになる訳です。

特に家の鍵はそれが顕著で、ワタクシなどはフォーマル以外の普段使いバッグはひとつしかないので、それだけ持って出れば万事OKなのですが、婆様は幾つもバックを使い分けている方なので(既にこの時点で危うい)、

婆様の外出時には、出来るだけ見送りに出て、「鍵持ってますね?」と念押しして、現物も見せてもらうまで安心出来ません。
(持ったわよの言を信用して、婆様が出た後施錠して買物に出て帰ったら、先に戻ってた婆様が所在なげに玄関先に立ってたことあり)
(人の顔見るなり、こそこそ隠れようとしたけど)
(ちょ…っ、いつからここに居たんですかー!)

爺様が爆睡留守番していれば施錠しないんだけど(ホントは防犯上、それも危ない)、週2回のデイサービスで爺様不在となれば、私達がそれぞれ出掛ける時は施錠は必須、鍵携行も絶対。

ところが、出掛ける段になって、その肝心の鍵が見つからないと騒ぎ出す。

POTE「いつもの置き場所は?」
婆様「ないわ」
P「昨日使ったバッグは?」
婆「これよ。でも、どこにも入ってないのよ」
P「バッグの内ポケットも見ましたか?」
婆「(次第に苛ついてきたらしい)見たわよ、全部見たの!」
P「(全く怯まず)ちょっと失礼」
と、さっきから気になってたバッグの内ポケットに手を差し込み、婆の目の前に引き出した指先で揺れるのは、まごう事なき我が家の2ロック錠。
婆「…あら~、そこ、さっき見たときはなかったのに…」

あったんですよ。最初からここにあったんです。

婆「どうも有り難うございました」
P「どういたしまして」
(内ポケットがたくさんあるバッグというのも、かえってどこに何を入れたのか分からなくなって、高齢者にはそれほど使い勝手が良くないような…)

そして、急に冬の寒さがやって来た今日、去年買った冬用のショートコートがひとつ見つからないと言う。
婆「開きの押し入れのコート掛けも、上の天袋も見たけど、ないのよねえ」
P「目を変えて、見てみましょう」
婆「見るって言っても、これ以上見る所ないのよ」

しかし、脚立担いで和室に入り、狙いをつけてた天袋の奥を覗くと、クリーニング屋のビニールに包まれたセーターとおぼしきブツが見える。

P「見っけ」
セーター、カーディガン、ベスト、爺様のトレーナー、そして婆様お捜しの焦げ茶のショートコートも無事発見。

婆「POTE様々だねえ」

そんなこともないですけどね。婆様の捜しものは割とすぐ見つけられるけど、自分の捜しものは全然見つかりまへん。
私も、捜しもの見つけてくれる嫁が欲しいですぜ。

まー、いつでも言って下さい。

Comment

よくある・・・
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お久しぶりです。
実家の母も最近認知の傾向が顕著で、先日介護認定を申請したところなんですよ。
物を置いたところを忘れるのは、しょっちゅうのようです。(同居じゃないんで、父の話ですが・・・)
包丁なんか、何回買ったやら。
父の財布や老人パスなども、庭先を泥棒が通ったら盗られるからといってしまい込み、数日行方が分からなくなって父が困ったそうです。
そもそも庭先を人が通るような所じゃないんですがね。
包丁だって、しまい場所をきめておけばといっても、「今日は」ここにしまおうと決めておくから・・・という。
いや、だから、「今日は」じゃなくってね、「いつも」ここに決めてね・・・
鍵にいたっては、我が家の全員が「どこいった~」なものですから、・・・(笑)
介護なさってる方のブログを読ませていただいて、ただいま修行中であります。
2009年11月18日(Wed) 12:24
>しー様
編集
介護認定の申請おめでとうございます。先ずは第一ハードルクリアですね。
高齢者ご本人の拒絶で、この時点で断念せざるを得ない方を何人も知っています。
次は、認定調査員による聞き取りですが、これまた高齢者ご本人の、なけなしのプライドが大見得を切らせ、あれも出来ます、これも出来ますと、かなり脚色した返答をされることが多いのですが、
流石に最近の調査員さんはその辺のことはよく承知してて、帰りがけに家族に「先程の内容に補足することはありますか?」と聞いてくれるので、その機を逃さず、実態を包み隠さず実態を話しましょう。
ご実家は御両親様だけなのでしょうか。
実情を説明するのがお父様だと、男の人は口下手でうまく説明出来ないかもしれませんが、「本人が言う程、何でも出来る訳ではない」と調査員に言うだけでも有効です。
手続きやら、制度の仕組みやら、煩雑で覚えなくてはいけないことも色々ありますが、良い介護認定が出るようお祈り申し上げます。
頑張って下さい。
2009年11月18日(Wed) 19:53












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