WINDING ROAD

在宅介護という名の過酷にして壮絶な終わりなき戦いの日々 自分の病気、ジツボとの関係 荒野に俺は一人だけ(笑)

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欲しかったのは

清純派タレントと人気急上昇中だったバンドボーカリストとの不倫騒動とか、

ジャニーズタレントの内紛とか、

TPP交渉でも尽力され、現政権の司令塔とまで言われた有力政治家の引責辞任とか、

球界の番長、王長嶋の後継者として輝いていたスーパースターの逮捕とか、

年明け早々話題に欠かない昨今ですが、


赤穂の事件→は、

>少年は「自由に使える金がほしかった」とも述べており、県警はこうした不満が蓄積していたとみて

分かりやすく報道する為に、こういう端的な表現になるのでしょうが、


を見ると、

これ、「介護疲れによる殺人」の様相だと思うんだけど…


何か、作為的なタイトルだし、記事もよく読まないと、これじゃあ遊ぶ金欲しさにすねかじりろくでなし無職ムスコが後先考えずタカリまくった挙句、親を無残に殺した みたいじゃないですか。

養子縁組の詳細は不明だけれど、


GoogleMAPで見ると、相当な田舎(失礼)だし、
自分で建てたんですか?というような自宅だし、

これは、動ける人間におんぶに抱っこの生活環境だったことは想像に難くない。

給料はほとんど家につぎ込んで、
病院の付き添いもして、
自分の小遣いは1万円程度。

どんどん容体が悪くなって、わがままに横暴になっていく養父(祖父)。
一晩中背中さすってやって、ほとんど眠れない日もあったって。
頼みの養母(祖母)も同じような高齢者だから、間に立って庇ってくれるというのは難しかっただろう。
(寧ろ、亭主と一緒になって養子(孫)にしがみついて居た筈)

本人もインフル罹患して、多分社内規定で出社停止だったと思うんだけど、
(ワタシの勝手な想像だけど)風邪くらいで何日も休みやがってとか、怠け者だとか、だらしないとか酷いこと言われたんじゃないだろか。

そりゃ、ブチ切れもしますわな。
19なんて、一番遊びたい盛りの年頃なのに。
同じ世代が恋愛だ、おしゃれだ、LINEだって能天気にやってるのに、ひたすら爺婆に搾取されるだけの人生だなんて。

(家出れば良かったのにとか)
(爺婆放り出して逃げれば良かったのにって)
(同居の苦労も、この少年の真面目で誠実な性格も度外視して、外野は気楽でいいよな)
(未成年が家出して、まともな職につくには身元保証人が必要だってことも分かってない)


「自由に使える金がほしかった」

多分、本当に欲しかったのは「自由な人生」だったんだろう。
呼びつけられない「自由な時間」。
好きなように食べて、寝て、ぼうっとできる自分だけの「自由な空間」。

介護や看病で拘束されている者にどれだけ「自由」がなく、
どれだけ「自由」を渇望しているか、
経験した人にしかわからない。
(「性格いいおじいちゃんたちで良かったでしょう」って本気で言われたことあるある)
(いくら性格良かったって、同居してシモのことまでしてりゃもー殺気殺意怨念憤怒ですだよ)
(え?ワタシだけ?)


彼がしてしまったことはいけないことだけど、

19歳の男の子に介護を押し付け、結果、彼を追い詰めてしまったものは何なのか。


「いいムスコさんがいて良かったねえ」
「おじいちゃん、大事にしてあげてね」

その善意の褒め殺し放言が彼を、そして今日もどこかで追い詰められた介護者を、更に酷く痛めつけているんだと思うと本当にやりきれません。

(聞き流せば済むことだけど)
(それが出来る時と出来ない時があるのが介護者の揺れる硝子のメンタル)

(「じゃあ、どう言えばいいの?」「頑張れっていうのがどうして悪いの?」「こっちは応援してるのに」という反論も頂きますが)
(本当に手を出して手伝う覚悟がないなら、黙ってすっこんでてもらったほうがマシだと思います)
(「頑張れ」と「よろしく」はまるでこっちが頑張っていないようだし、とりあえず言っとけばいいか的な感じあるあるで、人によってはワタシ大嫌いでした(笑))
(そら、社交辞令として〆の挨拶にそう言うしかないだろうという人と、社交辞令じゃなくてー誰の親なのさー?と言いたい人もいますから(黒毒笑))


これから彼は裁判にかけられることとなりますが、是非弁護士先生には頑張って頂いて、情状酌量をお願いしたいところです。
それでも、彼は祖父母を手にかけてしまったという罪を終生背負って生きていかなくてはならない。
いつでも、現場にいる人が一番辛いのだけれど、介護を続けることとどちらがより辛いのかと考えてしまいます。
(完全卒業して今度はこっちが立派な高齢者〜となっても、それはそれで幸せなのかもしれません)





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Comment

No title 

そうだったんですね(涙)
知りませんでした
介護するために養子になったのでしょうか?
悲しいです。
辛かったでしょう
誰か他に看てあげる人、って孫ですよね?
その親は?
家の近所の義姉1ヶ月の間葬儀の後線香も上げに来ません
やっぱり!
  • posted by 農家の嫁 
  • URL 
  • 2016.02/09 18:43分 
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>農家の嫁さま 

詳細を知れば知るほど、記事では触れられていない養子縁組に至った諸事情等わからない部分も多いのですが、未成年の男の子が会社勤めしながら糖尿病が悪化した老親の面倒看てるって、それだけでも相当厳しい案件だと思います。
本当に気の毒です。

コメントありがとうございました。
  • posted by POTE 
  • URL 
  • 2016.02/09 20:05分 
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此処暫くニュースを見る暇もなく
初めて知りました

ただニュースでは上滑りの事しか書かれておらず
実情を知ると胸が張り裂けそうです

孫が祖父母を看る方を他にも知っておりますが美談として紹介してありました

でもその時から
あれ?何で孫?とは思ってました

介護を美談として紹介して介護を家族に押し付けようとする世間には虫酸が走ります

彼がしたことはやはりどんな理由にしろやってはいけない事でした

むしろ行政に任せる事案だと思います
彼がこの先更正し歩いて行けるように正しい裁判を受けられますようにと願います

  • posted by ツンデレ 
  • URL 
  • 2016.02/10 09:13分 
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No title 

上っ面のニュースしか知らず
また19か と思っていました
改めて思えば??は沢山あったのに

19の孫が養子縁組?
60代とはいえ 毎日透析に通う祖父は
すでに 保護者ではなくない?

そういう状況に 反旗を翻せない子だから
受け入れてしまう子だから
「金が欲しかったのか?」と言われれば
「はい」と言ってしまうんだろう でも

せめて せめて 渡していた金(給料)で
自由が買えたなら…
金なんか欲しがらなかっただろうに

いい事も夢もない状況にこんな若い子が
いたのかと思うと 不憫です
  • posted by TOMAMA 
  • URL 
  • 2016.02/10 17:43分 
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>ツンデレさま 

色々な事情があったことと思います。
しかし、それでも、孫介護を美談にしてはいけないと考えます。
60代でも50代でもあまりにもたくさんのことを諦め、軋む身体に鞭打って毒毒ドロドロしながら介護しているのが現実です。
それが10代の男の子が仕事もしながら病院の付き添い、更に介護もって、無理ですよ。
そんなの親孝行でもなんでもありません。
むしろ孫への虐待です。
そういう認識で改善方向に持っていかないと、似たような案件が今後ざくざく出てきそうな気がしてなりません。
◯したいと◯しちゃったの境界は本当にあやふやで、いつ誰が彼になるかわからないんですから。

コメントありがとうございました。
  • posted by POTE 
  • URL 
  • 2016.02/10 19:32分 
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>TOMAMAさま 

記事を読めば読むほど、「美談」と「孝行」の陰でじわじわと精神的にも肉体的にも切り刻まれていった彼が可哀想でなりません。
まだたった19歳の男の子ですよ。

仕事先では真面目な勤務態度だったといいますし、確かに介護は崇高で、意義のある尊い仕事ではありますが、その実態は壮絶な苦行であり、到底麗しくも美しくもありません。
「良い息子」という呪いから逃げ出す為に、それしか見出せなかった彼の孤独を思うと胸が詰まります。

コメントありがとうございました。
  • posted by POTE 
  • URL 
  • 2016.02/10 19:41分 
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Author:POTE
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ダンナ(じゃっく・仮名)
子供なし
婆さま(ダンナ母・90才要介護3 脳梗塞で左麻痺の車椅子)
爺さま(ダンナ父・2012.9逝去 享年95才 最後は要介護4の車椅子)

since2009.2.10

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