東京 銀座 数寄屋橋交差点の一角に、西銀座デパート(昭和33年開業)があります。

年末ジャンボ宝くじで、何のデモ行列ですか?と言いたくなるくらい毎回大行列になる、「西銀座チャンスセンター」(宝くじ売り場)は、宝くじファンの「メッカ」としてテレビ等でよく登場しますが、

デパートとは名ばかりの、地下2階地上2階のささやかなショッピングセンターの2階に、イタリアレストラン「ブオーノブオーノ」がありました。

フランス料理三笠会館(本店銀座)が展開するイタリアンで、

立地利便も良く、ランチなら価格帯もさほど高くなかった(1,850~)ので、

デイリーというには苦しいけれど(笑)、ちょっとした奮発ゴハンや自分へのご褒美ランチには大変使いやすく、

30余年の長きにわたり、お世話になったものでした。
(多分、じゃっくさんと結婚する前から使ってたと思う)
(バブル時代のOLだったもんで)
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その、ワタシの愛する「ブオーノブオーノ」が先日、1月末日をもって閉店しました。

高級感漂う入り口。
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数寄屋橋交差点交番の見事な桜が窓から眺められ、
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桜の時期、運良く窓際の席に案内されたら、もうそれだけで幸せな気持ちでいられました。
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出来れば、じゃっくさんと最後の奮発ランチに出かけたかったのですが、都合がつかず、

婆さまがショートに出かけたチャンスに、平日一人でお別れランチしてきました。

胡椒の粒が絶妙なアクセントな玉ねぎのスープ。
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ずわい蟹とポロ葱のリゾット。
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デザートはカスタードプリン、プルーンを添えたバニラアイス、ティラミス、豆乳のパンナコッタ、ガトーショコラからチョイス。

ワタシが選んだのはティラミス。
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語源のイタリア語 Tirami su! は「私を引っ張りあげて」、また転じて「私を元気付けて」の意味があるそうですが、

この大好きなお店ともこれでお別れだと思うと、

料理もデザートも美味しいのに、油断すると涙が溢れてきそうで、堪えるのに往生しました。

周囲のテーブルの、如何にも高級そうなお召し物のご婦人方がお友達同士で楽しくお食事しながら語らうそこここで、

「閉店なんですって?」
「残念ねえ」
の声がスタッフにかけられていました。


ああ、ワタシも、あの奥様方のように貴金属やブランドのお洋服で装うことはないだろうけれど、

いつか一流Hotel並みのサーブで供される、一品一品丁寧に仕上げられた美味しいお食事にふさわしい素敵なお婆さんになって、このお店の窓辺の席から様変わりしているであろう銀座の街を眺めつつお食事するのが夢でしたのに、本当に残念です。


ただ、前のお客様が帰ると、その都度テーブルクロスを交換し、布ナプキンをセットするのはやはり大変な手間と備品出費があるだろうし、

今、都内を席巻している「俺のシリーズ」のように、座席もあるけど立ち席で、回転率あげてより質の高い料理をできるだけ大勢のお客様に楽しんでもらいたいという合理性の追求とは正反対の、

ゆったりとした雰囲気と料理と時間を堪能する、古き良き時代の高級店は価格帯そのものをボトムアップしていかないと経営が成り立たないでしょう。

飽食の時代と言われて久しい我が国ですが、確かに外食産業はとうに飽和状態であり、資本の強い店、特化した店でなければ生き残るのは難しい。

消費者は無節操で移り気で、残念ながら店を育て、店を支えていこうとする気概も愛情も(中には居らっしゃるでしょうけど)なく、

企業努力むなしく、時代の波に乗り損ねた老舗がそうやって消えていくのは寂しいことです。


大福みたいな特大サイズのベリーイチゴとか、

本物の美味しいブルーチーズとか、

常に新しい発見をさせてくれるお店でした。





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POTE
Posted byPOTE

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