WINDING ROAD

在宅介護という名の過酷にして壮絶な終わりなき戦いの日々 自分の病気、ジツボとの関係 荒野に俺は一人だけ(笑)
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親知らずの恐怖

最初にお断りしておきますが、

これから親知らずを抜く方、抜こうかどうしようか迷っておられる方は、
読まないで下さい
お読みになった後、怖くて夜眠れなくなったりしても当方は関知致しません。

当分歯医者の予定がない方、恐いもの見たさの方、他人の悲劇が大好物の方(ヲイ)はこちらから ↓


数年前のこと、ダンナが親知らずを抜くことになりました。

かかっていたのは会社の目の前にある歯科医院で、昭和の雰囲気漂うクラシカルな建物で、老先生がお一人でやっていたのですが、

いつのまにか今風の、白とペパーミントグリーンの綺麗な歯科医院に建て代わり、

老先生はご健在だけれど、よそで修行していた息子さんが帰って来て、今後は若先生がメインで治療して下さるということで、

最初は、奥歯の詰め物が取れたので、それを直しに行ったんだけれど、治療の後、虫歯にもなっているし、後々のことを考えると、この親知らずは抜いた方がいいですよと強く薦められる。

歯肉の中に埋もれていたり、真横に生えたりしていると歯肉を切開したり、削ったりしなければならないけれど、POTEダンナ(仮名)さんの場合は真っ直ぐに生えているので、そんなに大変じゃなく抜けますと言われ、

そうですか、じゃあお願いしますということになり、

後日、抜歯で受診。

麻酔をし、歯科ペンチで親知らずを挟み、ぐっと若先生が力を込めて、抜く…抜く…抜けない。

もう一回、挟み直し、ぐっと力を入れ、抜く…まだ抜けない。

ちょっと、態勢を整え、再度ぐぐ~っと抜こうとするが、…やっぱり抜けない。

というか、抜けるどころか、ぐらつく気配がまるでないのだそうな。

「ごめんなさいねえ、ちょっと、もう一回やらせて下さいねえ」と若先生は明るく振る舞いながら、再度渾身の力で抜こうとするも、ダンナの親知らずはびくともしない。

治療台の上の鯉よろしく、口開けたまま、されるがままのダンナは、どうすることも出来ないものの、さすがにいっかな進展のない状況と、若先生が明らかに動揺し困惑してるのが伝わって来ると、

(どうなってんだ~~!)と不安でたまらなかったらしい。

そのうち、急に若先生が奥に引っ込み、誰かに「抜けないんだ」「びくともしない」みたいなことを小声で言ってるのが途切れ途切れに聞こえて、

再び若先生が現れると、その後ろから白衣姿の年輩の女の人(若先生の母親、老先生の奥様だと思われ)が付いて来て、

今度は何が始まるのかと思ったら、

「すみません、思ったように抜けないので、小さくしてから抜くやり方でいきます」と言われ、

虫歯治療で使われる回転器具あたりで削っていくのかと思いきや、

ダンナの上にかがみ込んだ若先生の手にあったのは、トンカチとノミ。
(いや、大工道具じゃないですよ)
(れっきとした歯科器具ですよ)

その道具に、「は?」と思う間もなく、若先生の母上がダンナの頭を押さえ、親知らずにノミの先端が当てられ、トンカチが勢いよく振り下ろされた。

かっつーーーーん!

麻酔は歯肉には効いているものの、その衝撃は脳天に響き、トンカチ(しつこいようですが医療器具です)が振り下ろされる度、治療台の上で身体全体が振動するんだそうな。

…で、治療なのか、はたまた拷問なのか(治療行為です)という壮絶な戦いの果てに、ダンナの親知らずは見事4つに分割され、割れた親知らずを歯科ペンチでふん掴み、今度こそ、どうにか抜き取ることに成功。

当然、口を濯ぐと、吐血したのかというような大量の血が出て、なかなか血が止まらず、若先生の方に向き直ることが出来なくて困ったらしい。

しかも、普通歯根というものは真っ直ぐ下に伸びているものだけれど、ダンナの親知らずは何と返し針のように歯根が内側に巻き込んでいたことが判明。

そりゃー、30代の若先生が渾身の力で抜こうとしても上手くいかなかった訳だわ。

全部で1時間はかからなかったみたいだけれど、仕上げの口内クリーニングが終わった頃にはもう、ダンナも若先生も疲労困憊で、お互いへろへろで言葉もろくに交わさなかったらしい。
一応、「大丈夫ですか」と聞かれたけど、もう、何だかよく分からなくて、とにかくあそこから早く出たかった とは本人の弁。

会計の際に鎮痛剤出して下さったそうですけど、別に飲まなくても平気だったというし、その後の仕事(デスクワーク)もちゃんとこなして、帰宅してから身振り手振り付きで事細かに実況する元気があったんだから、まあ大丈夫だったんでしょう。

若先生も、あれ程悪戦苦闘した抜歯は滅多に無かったんじゃないかと思います。お疲れ様でございました。

そして、うちのダンナは、会社で親知らずを抜こうとしている人、迷っている人がいると、必ずこの話を聞かせ、思いっきり相手を凹ませて喜ぶという、サイテーな野郎に成り果てています。

Comment

親知らずは、またにして
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親知らず抜歯、話したいのをこらえて、馬の話です。
依然お話した、流鏑馬、11/3です。
源平藤原氏、の3頭が着て練習開始。1頭の足の調子が悪く、代わりに来た馬、年齢27歳とか。
人間で言えば100歳を超えているという超高齢。
最初、変なセキをしていて、「走れるのかい?」みんな不安になったらしい。
いざ走ってみたら、走りたがり屋のようで、「三の馬」で3番目に走るのですが、「二の馬」2番目に追いつきそうになるのだそうです。
かつて競馬馬だったりすると、速すぎたり、農耕馬?と見まごう太い足の重厚な馬だと愛嬌たっぷり、いろいろですが、馬子(馬)にも衣装、古式の装束が華やかです。馬場の両端は観客席、「ドドッ!ドドッ!」という馬の疾駆する音、飛び跳ねる土塊が祭りの高揚感を盛り上げます。
今年も二男が「口取り」という馬の世話係りを頼まれたので、裏情報が入ったり、祭り当日は、二男から携帯が入ると、馬近くで、馬と写真撮ったりできるという恩恵もあります。
普段静かな神社の杜が賑わいます。
2009年10月31日(Sat) 11:23
No title
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読むだけで奥歯がうずきました。

読んだのが
抜いたアトで良かった。

親知らずも形に個性があるんですね~。

ご主人、よくぞご無事で。

私、奥歯だから二股に分かれてるのかと思ってたら
根っこは1本だったし…。
2009年10月31日(Sat) 21:15
No title
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今度は抜歯
私、職業上、抜歯のとき、マレット(トンカチ)で「コンコン」やる役でした。(過去話)
口あけているのつらそうだし、たたかれたり、遠慮なく「ガリガリ」やられたり、そばにいてもつらい感じですが、抜歯はやりかけたら途中でやめられないので、やるほうとしても、ごめんなさいという感じでした。
親知らずの抜歯、事前にレントゲンで根の状態、ある程度分かっているのに、汗汗のこと結構ありました。
POTEだんな様、抜歯後、腫れや痛み、化膿もなかったようでよかったですね。
2009年10月31日(Sat) 22:33
>まさひま様
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流鏑馬情報ありがとうございます。
競走馬出身のお馬は、引退しても、「疾る」記憶はずっとあるようですね。
以前、キムタクがJRAのメインキャラクターだったことがあります。
CMかポスター撮りで、ドル箱アイドルに怪我でもあってはいけないという配慮から、引退したお爺さん馬を連れて来ました。
鞍を乗せ、騎手の格好をしたキムタクが跨がり、それでものんびりかぽかぽ歩いていたお馬が、写真撮影の為競馬場の本馬場の芝生に出た途端、ぶるぶるぶるっと激しく武者震いし、その興奮を馬上で直接感じたキムタクは非常に感動したそうです。

歯科トンカチはマレットという名称なのですか。
うちのダンナは白血球が元気なのか、傷の治りが早い人で、私だったら1週間かかるような切り傷でも、一両日で塞がってしまいます。

コメント有り難うございました。
2009年11月01日(Sun) 20:29
>山田あしゅら様
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ホントはそちらの記事を読んで、すぐダンナの親知らず騒動を思い出したのですが、あしゅらさんの決戦(抜歯)は金曜日ということでしたので、それが済んでからの記帳にしました(笑)。
これから親知らず抜こうとしている人に、トンカチだの流血だのって、ねえ。
無事、抜歯出来て良かったです。
コメント有り難うございました。
2009年11月01日(Sun) 20:42












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