2017 / 09
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お題を頂きまして(だから、違うて)

在宅介護において要介護者の失禁対策は非常に難しい問題です。

1,とにかく臭い、汚い、気持ち悪い
nyou臭、ben臭は強烈ですから

2,それなのに当の本人は案外しゃあしゃあとして、しらばっくれてたりする
押し入れに汚れた下着や衣服隠して平然としている、若しくは認知症状による記憶の欠落で失禁そのものを覚えていないし、隠したことも忘れてしまう

3,問い詰めて叱責してもむしろ逆ギレされ、却って収拾がつかなくなる
本人の記憶にないことなので、濡れ衣だと主張したり、或いは覚えてはいるが失禁の事実を認められず逆ギレで問題をすり替え現実逃避しようとする

お題元の(だから、お題じゃないつーの)Aさんのお爺様はかなり日常動作も怪しくなってきているようなので、

入浴による保温で直腸が刺激され、本人の意思とは無関係に排泄機能が刺激され、

で、何とか湯船からは出るものの、そこまでが限界で、あとは洗い場でhaiben~ ということと推察しております。

Aさん宅ではもう何年も前から同様の事態が繰り広げられ、

ben臭漂う悲しきご自宅では、それっと駆け足の駅伝入浴、

帰宅時間が遅い人は臭いを耐えつつシャワーで済ませたり(この冬場に)、早く帰ってきた人もben臭の強烈さ加減では外の銭湯に出かけざるを得ないという、

在宅介護である以上ある程度の排泄臭は仕方のないこととは言いながら、およそ、1日の仕事を終え、帰宅して心穏やかに寛ぐ筈の自宅とはいえない辛き現実。

その都度、如何にお爺様に浴室での排泄を思いとどまらせるか とか、

この際身銭を切ってでも大掛かりなフロリフォームを とか、

関係各方面から数多の意見が出されながらも、

増築を繰り返して来られたお宅なので、排水管の繋ぎ方も複雑で工事するとなるとかなり大掛かりになってしまうことや、金銭的なことや、ケミカル薬剤使用の場合の家族への影響(喘息持ちの人がいらっしゃる)等々の諸般の事情で根本的な解決に至っていないのが現状です。


まず、ハードの面からですが、

通常、トイレ配管の径は75ミリ、浴室(洗い場)の配管は50ミリ。

排泄物を流すのが目的の配管と、入浴後の排水を流す配管はそもそも太さが違います。

一気に排泄物を下水に流すのを最優先にしているトイレ配管より細いうえ、長年7人家族が使用してきた浴室です。

以前、お爺様が洗体タオルを流してしまい、半詰まり状態になって業者さんを依頼された時も、簡単には詰まりを通せず、何か凄い最終兵器みたいな電動ワイヤー繰り出して何とか洗体タオルを取水枡に押し出して解決したこともありましたが、

改築を繰り返し、その都度配管も継ぎ足して来られた為、新築家屋より複雑で妙なL字埋設になっているという不運もあり、

L字の曲がり箇所のどこかに垢、脂、泥、綿埃、髪の毛、石鹸カスが溜まり、こびりつき、ホラー映画さながらの惨状になっているのは、日常生活上寧ろ当然のことです。

しかし、そこに頻繁に排泄物が投入されると、ただでさえ詰まりかけの配管内部は言わばkoe溜め状態となり、排水管のつまりの中でも相当困難かつ異常事態になっていると思われます。

こうなると、通常のパイプ洗浄剤くらいでは到底歯が立たず、詰まりが解消されるか、せめて少しでも流れが改善されなければkoe溜め部分からの臭いの逆流は止まないかもしれません。

一応、「風呂のつまり 薬剤」でググると、

排水管のつまり(管内の付着汚染物)を化学反応の力によって速やかに溶かして流れを解消する、特殊な業務用の洗浄剤 なるものがヒットします。

業務用だし、1,500~2,000円しますし(ドラッグストアのパイプ洗浄剤よりはかなりお高い)、一応劇物なのでビニール手袋、マスク、取説熟読は必須なようですが、

ワイヤーなどによる物理的な除去では不可能な油脂分と有機物の汚れに対して効果的に作用するとかで、本職の業者さんも使ってるとか。

ご参考までに。


次に、元を断たねば の「元」の対処ですが、

以前も話題になった時、随分皆さんからアイデアが寄せられましたが、

正直、お爺様に風呂排泄をやめてもらうというのは、とっさのくしゃみをとめろと言ってるようなもので、

不可抗力に近いんじゃないかと思います。


お爺様もね、本当は分かっているんですよ。

風呂場はトイレじゃないんだって。

自分はルールを侵している。

自分のしていることはいけない、恥ずかしいことなのだと。

だから、きっと催したら慌てて浴槽から出てるんだろうし、
懸命に証拠隠滅に勤しんでるわけだし、
デイでどれだけ勧められても入浴しないっていうのも、温まると自分の意思と関係なくben失禁しちゃうことに罪悪感も羞恥心もあるから、施設スタッフの前でben失禁なんかしたら、男子一生の不覚と警戒しておられるんでしょう。

だったら、家族にももっと気を使ってくれよと言いたいところですが、そこはそれ、スタッフはよそ行き、家族は素で構わない油断もあるし(笑)

決して皆々様のAさんを思う気持ちに異論を唱えるとか優しい思いやりにケチをつけるとか水をさすつもりは毛頭ないことをはっきりさせて頂いて、
(だからこそAさんブログに直接コメせず、拙ブログでこそこそ持論をほざいておるわけで)

ben失禁禁止の張り紙とか、もう金輪際しないようこっぴどく注意するとかの熱心なご意見を拝見すると、

その熱意も充分わかるんだけど、

ワタシ自身、年寄りの理不尽な暴言に脳内殺人脳内虐待脳内骨壷の中身砂利とすり替えて川に捨ててやるくらいの怒りで眠れぬ夜を幾度も過ごしたものですし、

立派なホカホカのbenを(介護手袋使用だけど)鷲掴みにして片付けたことも数知れず、

便秘に苦しむ肛門に摘benした経験も一度や二度ではありません。

それだけ汚れ仕事の経験を積み、もはや何も怖くないとまで豪語できるようになった不遜なワタクシが今回Aさん記事を拝読し、まず感じたのはお爺様への憐憫でした。

逆の立場でこちらが不意に出ちゃったくしゃみやむせの咳き込みをうるさいとキツく叱責されたら、わざとじゃないのにって、きっと嫌な気持ちだろうな〜と思ってしまったりします。

緊張するとどうしてもお腹が痛くなったり緩くなったりした経験のある人は、始終トイレの場所を気にしなければいけなかった苦労、家族や友人が全員優しく心配してくれればまだ助かりますが、中には悪し様に陰口を言われたり嘲笑されたり、年齢層が低い子供だとさらに残酷ですからからかわれたりイジメられたり仲間外れにされることだってあったんじゃないでしょうか。

それとAお爺様の件は同じではないと仰られるでしょうか。
いい大人なんだから、風呂benは「我慢できて当たり前」と。

それが我慢出来なくなるのが 老いの現実 であり、誰よりも当の本人が打ちのめされているのではないかと思うのです。
(だけど、「Aさん、ワシ粗相をしてしまった、ゴメンなさい」とは口が裂けても言えないプライドだけは強い人)
(常に虚勢を張り、自分を大きく見せることにエネルギーを費やしてきた人ほど、自身の老いを認められず、失禁を隠したりなかったことにしてしまったり、覚えがないと言いながらどこかに思い当たる節があるもんだから殊更声を荒立て追求を交わそうと無駄な努力をする)

結局、ben失禁阻止の対応は介護者側本位の行動であって、要介護者側には立っていない。

じゃあ、Aさん一家はこのままアロマ風呂禍に黙って耐えろというのかというと、それも違うんですが。

本人にもどうにも制御出来なくなっている失禁を、ことさら取り上げて責め立てるのも何だか気の毒なんじゃないかとね。

よく教育熱心なお母様が子供さんが思い通りに出来ないと「どうしてこんな簡単なことができないの!」「そんな子はママの子じゃありません!」とか責め立ててますけど、

(一概には言えませんけど)無理を承知で強いるのは暴力ですし、虐待です。

正論は正論であるがゆえに、ともすれば相手を袋小路に追い詰め締め上げる。
逃げ道を与えず逆襲され、予想外の被害を被るのは賢明とは言えません。
正しすぎるのは既に間違っているも同然。

物事は真っ白よりも幾分燻んでいたほうがいいこともある。

相手を叩きのめすことだけが目的ならそれもいいでしょう。

しかし、同居家族としての日々が以後も続くのであれば、最大の目的は平穏な日常であって、その為にもう少しだけお爺様にも配慮してほしい いくばくかの努力をお願いしたい そういうことではないでしょうか。

大ナタ振った切り捨てや猿山のボス宣言(失礼に聞こえたら陳謝致します)(同時に老人にはその他大勢の養われる側の立場を思い知らせる)となる選択は単純明快だけれども遺恨や後悔を残しそうで。

口ではどう言おうと、Aダンナ様の実父上ですし、切っても切れない血脈の追憶を修羅場だけで綴ることもありますまい。

例えて言うなら、患部のある足一本そっくり切断しちゃえば後腐れないし再発の心配もない 自分では歩けないけどその方が世話するのも楽だ と主張する考えと、

術後の本人の生活の質(QOL クオリティオブライフ)を考え、敢えて大掛かりな外科処置に訴えず、投薬とリハビリ、細やかな見守り(監視とも言う 笑)と寄り添いで現状維持を継続していこうとする考え の違いでしょうか。

どちらも正解で、どとらにも利点があり、同時に問題点がある。

それをどう判断し、何を最優先し、何を諦め、皆が落とし所を探って試行錯誤していくか。

今回Aさんが冷静にさらっと注意申し上げたら、お爺様もしらを切ったりせず、「うん、そうだな」と答えてらっしゃるんですよね。

介護に限らず、大事なのは先ず相手の立場に立つ事で、

勿論それは唯々諾々と奴隷のように何から何まで相手のいいなりになることではなく、

相手が何故、どういう事情でそういう行為に出るのかを看破し、
(高齢者は自分の言葉で正確に説明する能力も低下してる)

理解し、その上で歩み寄り、落とし所を探っていく、例え良い答えが見つからなかったとしても、探っていこうとする姿勢が大事なんじゃないでしょうか。

相手の警戒を解き、信頼関係にあることも大切です。

頭ごなしに、汚いだのいい加減にしてだのどういうつもりなのだの嫌がらせのつもり?なんてまくし立ててもろくな展開にならないですから。

介護家庭の闘いは要介護者が虹の橋を渡るまで続きます。

そこに至るまでの格闘と愛と涙と笑と怒りの軌跡を後年振り返った時、敵は要介護者だとばかり思っていたら、実は鏡に映った自分自身だった。

まだ半分残っている介護人ですが、そんなことを最近つらつらと感じています。


ごめん、解決案提示じゃなく勝手な考察で終わってしまった。
(いや、だって、究極の元を断つ案っつーたら、やっぱり三面記事になっちゃうしさー)
(沈めたろか締めたろか刺したろか盛ったろかって)
(後は実行するだけっつーくらい考えましたよ)
(実行してなくてよかったなあ〜と…笑)





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【ありがとう】
読みながら目から汗が出てきました。

さすがうちの家族全員(もち、13番さんヌキ)が
信奉するPOTEさん。
私の言いたいこと全部言って下さった。

としお氏にも読ませたい。
また、拙ブログで紹介させていただいても良いですか?
【No title】
そうなんですよね。
わが家の某御仁のnyo外し問題を、ふと長男にこぼしたら、
「座ってさせりゃいいじゃん」って・・・
あ~た、言って聞けば苦労はないのよ・・・

仕方ないので、私があまり利用しない2Fのトイレは
余っていたペットシーツを敷き詰め、汚れたら取り替える。
毎日利用する1Fのトイレは、マメに拭き取り掃除。

本人は自覚ないし、ガミガミ言っても仕方ないもの。

敵はわが身なりけり・・・
母亡き後、後悔の日々を送っています。
だから、いろいろな思いがこみ上げてくると
同じ後悔をしないように、と自分に言い聞かせる毎日です。

ただし・・・認定調査の時は、しっかりアピールします!
決戦は来週金曜日!
【>山田あしゅらさま】
そーんなー買いかぶりですよー。
見掛け倒しですよー。
無責任ですよー。
らりほー。

コメントありがとうございました。
【>miuさま】
そう!
当事者と外野の認識の違いはソコです。
言ったところで、暖簾に腕押し 馬の耳に念仏。
相手は人であって人じゃないんですから(笑)

後悔はいけませんよ。
するなら反省です。
過去を糧に、我々は今日を生きなければならないのですから。
(いや、おまーはもっと反省しろよと何処かから〜笑)

コメントありがとうございました。
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POTE

Author:POTE
家族:
ダンナ(じゃっく・仮名)
子供なし
婆さま(ダンナ母・90才要介護4 脳梗塞で左麻痺の車椅子)
爺さま(ダンナ父・2012.9逝去 享年95才 最後は要介護4の車椅子)

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