その壁は庇護の柵か飛翔の為の橋頭堡なのか─

『進撃の巨人』は、諫山創氏が2009年より別冊少年マガジンで連載中の漫画。巨大な壁で囲まれた城郭都市を舞台に、人間を捕食する巨人と人類の凄惨な戦いを描いた作品です。

単行本の累計発行部数は4000万部を超え、アニメ化や実写映画化をはじめ、多数の企業コラボなど、幅広く展開する人気コンテンツとなっています。

検診を終え、晩秋の上野の森に向かい、
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ミカサの呟きに迎えられ、入場者たちはウォール・トーキョーで巨人の襲撃に恐怖する。
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以下、かなりネタバレ満載ですので、(まー、ここ在宅介護ブログなんで、世代的にそんなに熱狂的な方もいらっしゃらないのではないかと推察いたしますが)(これから行くから詳細はまだ知りたくないとゆー方はご注意ください)



まず、初っ端から最近のプロジェクトマッピングの威力と迫力に圧倒されます。
映像に過ぎない筈なのに、兵士服姿の案内係のお姉さんの演技力とか、シアターの造りとか、振動とか、風とかで五感全体で刺激され、かなりリアルに「襲撃」体験出来ます。

この構成順序は六本木の「私のマーガレット展」でも経験済みで、多分ディズニーランドではかなり使い古された手法の、参加体験型アトラクションといいますか、その場に立ったら貴方もそこのシチュエーション、登場人物になりきれとゆーあのお約束ですよ。

最近の流行りなんでしょうか、マーガレット展の時も、先ず10数人ずつ小規模シアターに案内され、見覚えのある作品の名シーンや名セリフ、もどかしい少女時代のモノローグが原画映像とコラボした切ないショートフィルム(フィルムじゃないだろうけど)を鑑賞したんですが、
「どうして?」
「こんなにもあなたが…」
「行かないで」
なんつーリリカルな呟きが交差する映像が終わって場内が明るくなった時、もんのすごーく恥ずい気持ちに襲われて、イヤイヤおばさん参ったね(苦笑)
あーゆー初めての恋に迷い揺れ切なく辛い想いに浸るのは、集団じゃなく一人の時に限るんじゃないかと…

それはさておき、
今回は「進撃の巨人」ですから甘くも切なくもございません。
巨人が瓦礫の割れ目から覗き込むわ、ワタシ達に向かって手を伸ばしてくるわ、案内のお姉さんが我が身を捨てて巨人に立ち向かっていき、無残に喰われます。
(そこからはアニメに差し代わる)
お姉さんの尊い犠牲のおかげで巨人たちは通り過ぎ、ワタシ達は辛くも助かったという緊迫のストーリー。

で、「進撃」に話を戻して、全身体感シアターが終了し、別の案内のお姉さんの「皆さん、ご無事で何よりでした!さあ今のうちにこちらへ移動してください」に妙に安堵したりして、既に仕掛け側の意図にまんまとハマってしまって居る訳ですが、

いやー、これ面白いわー。

その先は展示コーナーとなりますが、原画周りの壁の拡大図が赤くて何とも禍々しい。
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写真撮影NGの箇所も有りましたが、昨今の展覧会にしてはいいんですかと逆にこちらが戸惑うくらい、殆どの撮影は自由でした。

場所取りで順番待ちすることもありましたが、わたしが行った平日午後は皆さん、結構礼儀正しく「お待たせしました」「どうぞ」「ありがとう」みたいな無言のエチケットリアクションで粛々と観覧出来ました。
(婆様お連れした品川の水族館の方が子供走り回ったり、うちの婆様が見てんのにその前の柵によじ登って足ブラブラさせて、なのに親はLサイズコーラのストロー咥えたまま注意もしないで平然としてて、あっちの方がよっぽどいろいろムカついたわ)
(まー「進撃」の方はワタシ以外全員大学生みたいだったしなー)
(おかんが一人紛れてると思われそうで、メガネかけてマスクして見てました)
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で、唐突に、作者諌山創という人物の掘り下げで、幼稚園小学校時代の怪獣とか、
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中学時代の造形作品等々。「犬には勝てる」ってなんだよ、それ。
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高校時代には既に現在の片鱗が伺えるタッチの画、
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19才当時の「進撃」の原型ともいうべきデビュー作品。
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拡大した複製画も音と光と振動でよりドラスティックに表現。
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天井部分にも展示が。
原作の荒々しさと凶暴凶悪なエネルギーを空間全体を使って表しているようです。
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訓練兵時代の地下室。
ミカサのマフラーとかサシャの芋(食べかけ)、エレンの立体機動装置を間近で見られます。
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ワタシ的にはリヴァイ兵長の超硬質ブレードが見られただけで満足です。
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そして、リアルスケールの超大型巨人。
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制作側の熱意を感じる見事な再現です。
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個人的には兵長が足りなかったので、大暮惟人によるリヴァイとか、
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実写版のSHIKISIMAとか(おまーリヴァイじゃないのかー?)
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他作家さんによる進撃コラボ作品とかも見応えあり。
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首都を襲う巨人というとワタシ的には「巨神兵、東京に現る」(エヴァンゲリオンの庵野秀明による企画映像)だったり、魔法少女まどかマギカのワルプルギスの夜(大いなる災厄)(中欧・北欧で行われる季節の変わり目の行事 寒気と暖気に妖魔が集い、魔宴に興じて跋扈すると信じられていた)なんですけど、
あれかなー、平穏を断ち切り、動乱と絶望と戦いをもたらす大いなるものに対し、人は常に畏敬と恐怖と怒りを抱いているってことなのかなー。
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順路の最後にある「兵団購買部」なるグッズコーナーは、どこのバーゲン会場ですか?というくらいの盛況ぶりで、図録、原画、Tシャツ、ポストカード、トートバッグ、缶バッヂ、クリアファイル、タオル、キーホルダー、ストラップ、菓子と、

これでもかというくらいファンのハートを狙い撃ちする商品が山積みで、両手に紙バッグいっぱい持って帰途につく某男子の後ろ姿に青春の一途さと滑稽さを感じてしまったおばさんなのでした。

そして、冒頭のミニシアターが子供騙しだったんじゃないかというくらいど迫力なのが360℃体感シアター哮。

75分待ち(しかも本館入場料とは別料金)って、待てるかー!と食事に行ったり(ほら、この日検診で朝抜きだったんで朝食食べたのが11時)(3時近かったけど昼食タイム)、
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入り口ポスターの兵長愛でたり(こんなに兵長好きな自分に驚いた)(原作もアニメも見てないのに)
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したらばミニ巨人?登場。
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以外と動き素早くて、写メしようとケータイかざしてたらすごい勢いでこっちに走ってきたので、他の人たちとキャーキャー言いながら逃げますた。
↓はミニ巨人と記念写真のお嬢さん。この後、頭突きとゆーか、でか顔(でか歯?)でぐりぐりされてた。
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んなことしてたら、待ち時間30分になったので、自分の子供みたいな人たちに混じって、ついに哮を体験。
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こちらは写真撮影不可でしたので、以下実況で。

VR(バーチャルリアリティ)ヘッドセット「Oculus Rift」を用いた全周3D映像による映像体験ですよ。ゴーグル被ってヘッドホン装着すると、トロスト区攻防戦が始まります。

「お前の働きにかかっている」なんて重々しく言われてしまい、考える暇もなく画面転じて作戦開始。

立体機動装置の浮遊感、パネェっす!
眼下の街が高速で後方にすっ飛んで行きます。
飛んでます。
(三半規管弱い人は酔っちゃうかもしれんっつーくらいのスピードとリアル空中感覚ですた)

そして、お約束の捕食体験。
ハッと気がついたときには薄ら笑い浮かべた巨人の顔がすぐそこに!
逃げられません。巨大な顎がばっくり開いて迫ってきます。
喰われます~。

その瞬間、いい感じで、周りのお嬢さんたちが小さく悲鳴あげるもんだから、それもまた臨場感たっぷりで、これ体験するために入場料払って展示物見てきたようなもんです。

2015年夏には前後編で実写映画が公開予定。
(話はオリジナルみたいだけど)
そっちも楽しみ。

これから展覧会に行かれる方は音声ガイドも是非借りることをお勧めします。
原作者のみならず造形スタッフさんと映像部門と声優さんたちの協力による総合芸術を堪能出来ます。

以上、上野の森美術館よりPOTEがお伝えいたしました。





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POTE
Posted byPOTE

Comments 2

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まるめ  
ありがとうございました

いつも拝見してます。初のコメントです。
進撃の巨人展のレポ、ありがとうございます!

上野は行こうと思えば行けない距離ではないのですが、最近どうにも疲れ気味。
実母のところに片道3時間、義父のところに片道6時間で定期的に通い始めた今年。同居していないだけどれだけ楽な事か…と思うものの、元々根性なしなので、息切れ気味です。
ああ情けない。

リヴァイに会えれば(!!)元気になれるかも?
私が行ったら、ジーンズによれよれスニーカーの怪しいおばさんで浮きまくりそうですが。

POTEさんのブログは、私がもやもやと感じているような事柄を鮮やかに文章に移してあって(私が考える事の数千倍もランクが上ですけど)PCの前で頷くことしきりです。
むふふ、とほくそ笑む事もあります。
いずれにしろ、パワーをもらっています。
ありがとうございます!

進撃の巨人でつい興奮してお邪魔してしまい、失礼しました。

2014/12/08 (Mon) 21:28 | EDIT | REPLY |   
POTE  
>まるめさま

初めましてPOTEと申します。よろしくお願い致します。
片道3時間と6時間ですか…お疲れさまです。
通いも気力と体力を使いますから、どうぞご自愛ください。
同居は道中や巡回時間が短いのだけは利点ですが、距離が近い分、正直それはどうでもいいですよね的な案件で呼ばれることも多く、そういうストレスが貯まりやすいです。
ワタシの無責任好き勝手放言でも少しでもお力になれば幸いです。

コメントありがとうございました。

2014/12/09 (Tue) 08:23 | EDIT | REPLY |   

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