在宅介護という名の過酷にして壮絶な終わりなき戦いの日々 自分の病気、ジツボとの関係 荒野に俺は一人だけ(笑)

怖い話 ・4・悲しい人が居る

お暑うございます…

連日最高気温35~36の東京下町は日中、外を行き交う人の姿も無く、

セミだけが喧しく鳴き騒いで居ります。


40℃近くの高温の熊谷や館林には及ばないものの、最高気温の高さもさることながら、

実は今週に入ってから、東京の最低気温は28℃をキープし続けて居ります。

ホントにね…リビングと和室と寝室はエアコンが有るからどうにか耐えられますが、

廊下と洗面所とトイレが頭に来るくらい暑いんです…


爺様が居た頃は、トイレの度にそんな蒸し風呂みたいな廊下で張り込み、

べんべんが済んだら間髪入れずトイレに入っておシモ拭きしないと、

自分でやろうとして黄害拡大、トイレ内掃除どころか、着衣全取っ替えという、

猛暑下の苦行に汗で全身ずぶ濡れになって熱中症寸前だったのも、今はただ思い出すだけの日々。
(懐かしいなんて口が裂けても言いません)
(それが日に何度も繰り返されてたんだから)
(よくやったよ、ワタシ)
(今も親切にしてくれる地元薬局の勧めで、毎朝高価なアミノ酸ドリンク飲んで頑張ったっけ)


ところで、怖い話と銘打ちながら、あまりホラー色、オカルト色がなくて申し訳ない。

何のブログか分からなくなって来そうなので、取り敢えずコレでいったん締めます。
(まだネタは有るんですけど)
(リアル貞子とか伽倻子みたいな話しじゃないんで)
(怖いというより不思議話かも)
(暑さが続くようでしたらまた再開します)
* * * * * * * * * * * * * * * * * * 

今までは同居以前だったり実家での出来事でしたが、

今回は同居してから、今の家での出来事です。
(多少、フェイク有り)


当時、まだ爺婆さまもお元気で、

家事全般は基本ヨメが担当するも、

町会や老人会の行事参加、近所付き合い、お寺さんとの繋がりは爺婆さまの本領で、

そういった交際知識の経験が浅い(浅いどころか実際は経験値ゼロ)ヨメは婆さまに指図されるままに色々(嫌々 笑)動いていた。


何せ、爺さまは大正5年にこの家で生まれ育った生粋の土地っ子、婆さまはお嫁に来た人だけれど嫁いで早60年。

ご近所は何10年来のお馴染みさんばかりで、俄新米ヨメがどうあがいても太刀打ち出来ない強力バックボーン。
(だから、当初は必死にネコ被って、いいヨメの振りしてましたよ)


働き者で真面目で一途で善人で信仰心の厚い爺婆さまは、月末には神棚に新しい榊とお神酒を上げ、

朝はお茶とお水、夕方6時には仏壇前で交互に読経、

1と15の日には新しい仏花を備え、

頂き物は真っ先に仏壇に差し上げ、暫く備えてからじゃないと食べるのは御法度、

過去帳を捲っては「今日は誰々の命日だ」と合掌。
(一番古い方のお命日は享保)
(暴れん坊将軍の御代ですぜ)
(そんな古くから脈々と続いて来たお家なのに)
(当代には子が無く、断絶は間近という体たらく)
(もーしわけございません!(平然))

そんな、古き昭和の名残の残る習慣の家だったが、

月日と共に、爺婆のみならず近隣の友人知人も年齢を重ねるごとに身体が弱り、患い、櫛の歯が欠けるように一人また一人と西方浄土に向けて旅立つ方が増えて行き、


そんなある夜、

6時に炊きたての仏飯を備え、

爺婆さまが交互に読経し、3人で夕食、
(じゃっくさんは帰宅が9時過ぎなので、この頃は一人飯)

7時には夕食も済み、爺さまが一足先に和室に引き取り、

婆さまとワタシで後片付け、

その後、婆さまも和室に引き取り、年寄りは年寄りの見たいテレビを楽しみ、

ヨメは風呂準備をして、8:45に風呂が沸くようにセット、

あとは、リビングの王様の席(笑)を陣取り、じゃっくの帰宅までのんびりいつもの夜を過ごそうとしたところ、


何故か、庭が気になった。




…誰か居る…


カーテンを開き、暗い庭の様子を見たが、そこに人影はない。

気配もない。

不審者が入り込んだとか潜んでいるという感覚ではない。


…だけど、誰かが居る…

巧く説明出来なくて申し訳ないが、直感的にそれを感じていた。


…怖い感じは無い。

…悪いモノではない。

…寧ろ、悲しい。


妙な物の怪に引っかかってもつまらないと、カーテンを閉め、気持ちを切り替え、テレビをつけたものの、

殆ど内容は頭に入らず、

それどころか、外の「誰か」が家の回りを回っている感覚が伝わって来た。


…無理矢理入ろうとしている訳じゃない。

…どちらかというと、困っているようにも感じる。

…どうしたらいいか分からなくて、うちの周りを回っている、困った悲しい人が居る。


ワタシに何かを訴えているというより、この家に頼って来ている そんな印象だった。

…途が分からなくて困っているのかもしれない。


ワタシは徐に和室へ向かい、

バラエティ番組で盛り上がってる爺婆さまに声を掛けた。


POTE「お姑さん、ちょっと、お線香上げて頂きたいんですけど」

婆さま「(笑いながら)え?お線香?」

POTE「変なコト言うヤツだと思われるかもしれませんけど、外に誰か居るみたいなんですよ」

婆さま「ええっ!?」

POTE「あ、でもね、変な人とかじゃなくて、多分生きてる人じゃないみたいなんですけど、さっきから悲しい人がずっとウチの回りを回ってるみたいな気がして。誰か、迷ってるのかもしれないって思ったんで、すいませんけど、お線香上げさせて頂ければと思って」

流石、信仰心の厚い人だけあって、いきなりの妙ちきりんなヨメの言葉を嗤いもせず、アンタ、ちょっとオカシイんじゃないのとも疑わず、婆さまは得心した様子で仏壇のお灯明をつけ、お線香を立て、お名前は分かりませんが、どうぞ迷わず成仏なさって下さい、明るい方へお進み下さいと小さく唱えて合掌して下さった。

婆さま「まだ、居そう?」

POTE「うーん、大丈夫…と思います。有り難うございました」

婆さま「良かったね。良いことをしたよ。こちらこそ有り難うございました」


そんな婆さまとヨメのやり取りを「何やってんのお前さん達?ほら見てみなよ、あんな格好してやがって、笑っちゃうねえ」とぜーんぜん気にも止めず、爺さまは天下太平の様子で、お笑い芸人のやられ芸にツボっていた。


近所には独居老人の方も多く、

ヘルパーさんが訪問したらもう亡くなっていたとか、

パトカーや救急車が静かに来て、全身毛布やシーツで来るんだ「人」を運んで行ったとか、

そういう事例が連続して発生した時期も有った。


あの「悲しい人」が爺婆さまの知っている人だったのか、たまたま迷い込んで来た人だったのかは分からないが、
その後リビングの戻ってからは、もうその気配は感じられなかったので、

行き先が見つかったんじゃないかと勝手に思っている。

(何せ、「感じる」程度の不安定なアンテナなもんで)
(姿形も視えないし)
(何か訴えかけられても全然聞き取れないっす)





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