暑い日が続いております…

こう暑いと、つい朦朧となり、普段なら本能的に近付かない筈の領域に踏み込んでしまう、

そんな経験はございませんでしょうか。

それは単なる気のせい、見間違い、記憶違いに過ぎないかもしれません。

しかし、どうにも説明出来ない不思議な経験の一つや二つ、誰もが実は持って居るのではないでしょうか。

信じるも善し、信じぬもまた善し。

眠れぬ夜の一服の涼となれば幸いです。


また、そういう怪談系の話題が苦手な方はここでお帰り下さい。

大丈夫な方は自己責任で、続きをどうぞ。
* * * * * * * * * * * * * * * * 

これは10年以上前の、まだ同居する以前、ワタシがバイトしていた頃のお話です。



その日も暑かった。

日が暮れ、夜の帳が落ちた時刻になっても尚、日中殺人的な日差しに炙られたアスファルトからは熱気が立ち上っているようで、

車の行き交う、傾斜のきついカーブ状の上り坂を、時折すれ違う歩行者に気を使いながら、ガードレールに沿って自転車を押していくことを思うとうんざりした。

その時、坂の手前に古い歩行者用石段があったことを思い出した。

両側が雑木林に挟まれた、住居者用の抜け道は木々の梢越しに吹く風も涼しく、おあつらえ向きに自転車用のスロープもあったので、
↓こんな感じ(参考写真)
おの31その8

内心、やったじゃんと自分の選択に快哉を覚え、能天気にサマーソングを口ずさみながら石段を上り始めたところ、

上から下りて来た人が居たので、慌てて脳内ソングに切り替えた。

中年の、痩せた男性で、寝起きなような乱れた長髪、ランニングシャツ、短パン(トランクス?)、サンダルという夏ならではのくだけたというかよれよれな格好で、

その人はゆっくりと石段を下りて来た。

時間も時間だし、他に通行人もおらず、一対一のすれ違いなので、正直、気は進まなかったが、だからといってここでUターンするのもどうよと思い、

なるべくそちらの方は見ず、足下だけ見るようにして自転車を押していって、

石段の中程辺りですれ違った、



その時、









ざわ…っ


総毛立つ というが、まさしくその瞬間、理屈ではなく、全身が鳥肌だった。

すれ違い様に、その人が怪しい素振りをしたとか、そんなことは何一つ無く、

むしろ、静かに緩やかに、無言で石段を下りて行っただけだったのに、

ワタシの中の何かが激しく恐怖を訴えていた。


ワタシは必死で平静を装い、石段を上り切ると、大急ぎで自転車に飛び乗り、そのまま力の限りペダルを漕いだ。

背後を振り返り、下りて行った男性の姿を確認する勇気などこれっぽっちも持ち合わせていなかった。
(もし、振り返って誰も居なかったらと思ったら、ねえ)
(万が一、振り返ったらすぐ後ろに居たらどーすんだ、とか)
(追いかけられでもしたら逃げ切る自信無し とか)
(「世にも奇妙な」で幾度も描かれた色んなパターンの怪奇現象が脳内総動員されてパニック寸前)

そのまま住宅街を一目散に走って、わざわざ回避した車道に出るまで、スピードを緩めることが出来なかった。



それだけ です。

もしかしたら、あの人は本当に寝起きのまま、坂の下のコンビニにでも買物に出た、坂の上の住人のおじさんだったのかもしれないんですけど。

でも、あの問答無用の総毛立ちは余りに異様で、後にも先にもあれほどの「ヤバい」感を感じたことはありません。


教訓:近くても涼しくても暗い夜道はご用心





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POTE
Posted byPOTE

Comments 6

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農家の嫁  

ヤダ~!
怖くてー続きを読む。
押せません!ぞ~~~!

2014/08/04 (Mon) 22:23 | EDIT | REPLY |   
山田あしゅら  
おはようございます

昨夜、アップに気づき
読み始めましたが
すぐに中断。
オ●ッコに行けなくなっちゃうので
翌朝のお楽しみということに(笑)

シックスセンスはあなどれません。
その総毛立ち
おそらくガチかと。

私も中学生のときにあった
『とっておき』話があります。
機会があったらアップしよかな?

2014/08/05 (Tue) 10:04 | EDIT | REPLY |   
POTE  
>農家の嫁さま

無理しないで下さいませ。
うん、でも、ホラー、オカルトというよりリアル生活の中の「怖さ」に近いので。
まあ、気が向いたら、真っ昼間にでも(笑)。

コメント有り難うございました。

2014/08/05 (Tue) 16:47 | EDIT | REPLY |   
POTE  
>山田あしゅらさま

普段は霊感ゼロの不心得で不信心なオニヨメなんですけどね。
たまーに、妙に感度が良くなっちゃう時も有ります。
その程度です。

コメント有り難うございました。

2014/08/05 (Tue) 16:49 | EDIT | REPLY |   
TOMAMA  

あるある TVの心霊写真集でも大半は「ふ~ん」だけど
どこに何が写ってるかも分からないうちに
見たとたん ザワッ とくる時がある

その昔 息子をバギーに乗せて 路地を歩いてて
前から来る 軽トラに道を譲ったら
運転手さんが 両手でハンドル握ったまま腰を浮かせて
一礼してくれた…
すれ違ってから 軽トラなのに 左ハンドル?
いや 右にもハンドル握ってる人 いたよ~ と

思わず振り返ったら 車は指で作った輪くらい
遠く 小さくなっていました
私の時間だけ 止まってた 様です

以来「見ない!見ない!」と思い続けて生きてます
あそこで ちゃんと修行してたら
今頃… 一攫千金…  やっぱりイヤです

2014/08/07 (Thu) 09:39 | EDIT | REPLY |   
POTE  
>TOMAMAさま

視ないで済むなら視ない方が良いと思います。
生きてる人間同様、中にはチンピラみたいな「あやかし」も居て、要らぬちょっかい出して来たりしますから。
ま、普通にしていれば、生きてる人間の方が強いし、怖さも、生きてる人間に勝るものはないんですけどね。
(そりゃー、貞子や伽倻子みたいなのがホントに居たら凄いけど、アレ結局フィクションだから)

コメント有り難うございました。

2014/08/07 (Thu) 13:50 | EDIT | REPLY |   

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