WINDING ROAD

在宅介護という名の過酷にして壮絶な終わりなき戦いの日々 自分の病気、ジツボとの関係 荒野に俺は一人だけ(笑)
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7年越しの待ち人

"認知症800万人"時代 行方不明者1万人 ~知られざる徘徊の実態~→

ご覧になられた方も多いのではないでしょうか。

もはや他人事ではない高齢者問題。

その中で、徘徊による行方不明者がかくも数多居て、

自分の自宅で、細かくお世話して下さるご主人に守ってもらっていながら、

認知症であるが故にそれが理解出来ず、

隙を見て、外へ出ては、「家」に帰ろうと一目散に歩いて行く奥様と、

その後を懸命に追って行くご主人の姿は気の毒としか言い様が有りませんでした。


だって、奥様が帰りたがっている「家」はもうとうに無く、

そもそも行きたいと願っているのは場所ではなく、過去であり、

如何に乞おうたところで、決して叶えられない、帰ることは出来ない、思い出すだけの日々でしかないのだから。


何故、それが分からなくなるような、こんな切なく哀しい病気になってしまうのか。

戦争も無く、貧困も無く、治安も良い平和で豊かなこの国で、

何故人は茫漠とした暗暁の底に沈んで行くような最期を迎えなければならないのか。

安全の為だけを考えれば、家に閉じ込めておくのが一番だけど、それはしたくないんだと話して居られたご主人の優しさと奥様への愛情を思うと、

だったらさっさと施設に入れちゃえばいいじゃないかと、こともなげに言う外野の浅はかな認識など足下にも及ばない戯れた雑音でしかないと改めて思います。

ええかっこしいとかでもなく、
惰性でもなく、
危険なことはさせられないけれど、せめて本人の希望することには出来るだけ応じてあげたい、

そんな善意と誠意と優しさがあってこそ、見張りは「見守り」になるのだろう。


番組内では保護され7年経った今も身元が分からない女性を紹介していましたが、
身元不明女性→

住所氏名は言えませんでしたが、着衣と下着に記名も有り、保護された直後の服装や施設職員とのやり取りからしても、かなりきちんとした生活が出来ていた方のようにお見受けしましたので、

写真で見る服装はワタシの普段着よりずっとお洒落で(笑)、身の回りのことに気を配っている人間の存在が伺えましたし、指輪も3つしておられ、そのうちの一つは結婚指輪で、日付のもイニシャルも刻印されてました。

番組内でも施設責任者の方が仰って居られたように、

きっと心配して探しているご家族や友人知人の方が居るだろうと思いましたし、それなのに7年間身元不明(警察、近隣自治体との照会でも該当無し)ってどういうことなんだろう不思議だったのですが、


番組放送直後から、関係者から問い合わせが相次ぎ、

その結果、この方の身元が判明。
今となっては重度認知症となられ、会話も難しい状態になってしまわれましたが、7年間この方を探し続けたご主人と再会出来たそうです。

家族と再会→

さすがN○K、やるじゃん!

マスメディアというか、TVの威力を改めて思い知りますた。


もうかなり認知症が進んで居られて、ご主人に会っても分からないでしょうし、今後自宅に帰るのは難しいかも知れませんけれど、

それでも、身元が分かって、家族がいつでも面会出来る施設に移ることが出来れば何よりと思います。

少なくとも今後は、お亡くなりになっても行旅不明人としてではなく、本名でお墓に入ることが出来る訳ですから。


ご自宅は東京の浅草だそうです。

で、保護されたのは群馬の館林だそうですけど。

最近、東京の鉄道路線って、相互乗り入れが進んで、乗り換え無しで1本で横浜中華街まで行けたり、東武動物公園まで行けたり凄ーく便利なんですが、


先日、ワタクシも片品高原のペンションに行って参りましたが、確かに浅草からならそのまま乗ってれば、鈍行で群馬の館林まで行けるんです。

特急なら特急券が必要だったり、特急専用の改札係員も居ますけど、普通電車だと検札も無しですから。

なまじ乗車券買えたり、ICカード使えたりする認知症って、ホントにどこまで行っちゃうか分かりません。

この方もそのパターンだったんでしょう。
(下車の時はどうだったのか、もう本人に聞く事も出来ないけれど)
(館林駅は大きい有人駅だけど、あの辺、無人駅も結構有るからなー)


それでも、ご主人は東京のみならず群馬、埼玉、千葉の警察にも出向いて、尋ね人のチラシを置いてもらっていたそうですから、

そのなのに、そういう探している側と保護して居る側の努力、情報のマッチングが機能していない事実は問題でありましょう。

だって、双方のして居ることだけでは7年間徒労に終わっていたのが事実です。


まあ、警察も仕事してない訳じゃないんでしょうけれど(そおぉ?)、照会の齟齬から身元判明に至らず、行旅不明人として処理されてしまうというのはどうにかならないものでしょうか。

先日も2年間、身元不明のまま保護されていた認知症老人の方が、やはりニュースで取り上げられたら、即お身内が反応して問い合わせて、無事再会出来た案件が有ったばかりでしたし。
(あれなんか、自宅と施設ってほんの2~3キロしか離れてなかった)
(家族も施設も、ちゃんと行方不明者と保護認知症老人の届け出出してるのに、肝心の警察が合致する人無しって言っちゃあねえ)
(こうなってくると、やっぱり警察側の仕事の温度差を感じちゃうわ〜)
(徘徊ボケ老人の捜索なんか、大して身い入れてないんだろ)

やっぱり国民番号制度とか導入して、身元が分かるようなICチップでも体内に埋め込むとかしないと、事態に制度が追いつかないような気がします。

(ところで、7年間の介護費用ってどういう清算になるのかな)
(保護してくれた施設からは随分良くお世話してもらえてたみたいでしたけど)
(その費用って税金だよね)





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Comment

そう
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私もそこが引っ掛かりました。
(すみません。番組はみてないけど)

そのうち、行方不明をいいことに
知らんぷりを決め込む親族も出てこやしないか。
いや、もう現実となっているでしょうね。おそらく。

見つかったと喜んでくれる家族がいらっしゃったこの方は
良かったと言えますが・・・。
2014年05月12日(Mon) 22:42
母親も
編集
母親が行方不明になったときは警察官がドヤドヤと
5人ぐらいきましたよ。
たまたまお店の前をウロウロしてたので
お店の方が気づいて警察につれて行ってくれました。
見つけるまで半日ぐらいかかったのです。
もっと横のつながりをしっかりしてくれたら
遠くで見つかっても安心なのですが。

現状は縦割り組織で、他の県のことまでは関係ないのでしょうね。
もう少し早く見つかってれば、女性の意識と旦那さんの感情が
会わされたかもしれなかったのに残念ですよね。
2014年05月13日(Tue) 09:05
No title
編集
こんにちは

わたしは録画して、今日観ました。
身につまされる切ない話です。
また、当地は山に囲まれた所なので、徘徊がはじまると、すぐ死に直結してしまうことを改めて思いました。
警察も境界のあるなしで連携がうまくいかないのですね。

パート先の患者さんの中で、奥様がかなり症状の進んだ認知症を介護しながら、自身も持病を抱えているというご夫婦がいらっしゃいます。
以前は、ご主人の車で山を降り町の病院に通院していたみたいですが、ご夫婦共に90歳近くなり、パート先に通院するようになりました。
それこそ徘徊する奥さんを追い、寄り添って世話をしている姿は、献身的でもあり痛々しくもあります。
他人との関わりを嫌がる奥さんのために、デイサービスも利用せずご主人一人で世話をされていたようです。
お子さんをはじめ、周囲も奥さんの状態をみかね施設入所を勧められていたようですが、ご主人の「二人一緒で」という強い希望のもと、なかなか入所先が見つからなかったです。
そして、先月やっと二人揃って入所されたのですが、規則正しい生活に奥さんもご主人も馴染めず、すぐに戻られたそうです。
昨日、改めて介護保険の申請をしなおすということで、ご主人が書類を持参されました。
献身的でしっかりしたご主人でも90歳を迎え、いつまでもこの状態ではいられないと思います。
他人事であっても、いずれは自分達も直面する問題だし、それ以上にご夫婦のことを他人事とは思えず、ついつい考え込んでしまう日々です。
2014年05月13日(Tue) 14:34
申し訳ないけど
編集
私も ひょっとしてこの方の家族は 行方不明をいい事に…
なんて 考えてました <(_ _)>

老人にとっては あまりにも長い7年という時間 ご主人が健在でよかったです
この状態では 自宅には戻れないでしょうが 
自分を知る人に見守られて 全うできることは彼女の最期の幸せでしょう

切ない番組でしたが 
見守る夫 探し続ける子 連携する組織 
人の優しさをもう一度 信じてみたい気持ちにもなりました

それにしても 今のご時勢 保護された方のお写真だけでも
全警察で共有して 捜索願を出された家族がデーターを閲覧する
ということは できないんでしょうか?
2014年05月13日(Tue) 22:27
>山田あしゅらさま
編集
我ながらさもしいなーとは思ったんですが、やはり主介護者としては大変気になるポイントですよね。
再放送の日時お知らせしようと思ってましたのに、それももう終わってますた…申し訳ない。

コメント有り難うございました。
2014年05月15日(Thu) 20:04
>みかんさま
編集
役所の仕事って効率優先だから、「念には念を」とか「もしかしたら」とかって踏み込む気がないのかと思ってましたら、そもそも警察側の資料作成の時点で名前は間違ってるし、名字も申告されてるのに名字不明って。
判明まで7年掛かった要因に警察のミスはかなり大きく影響したんじゃないでしょうか。
年金記録の消滅といい、所詮他人事だと思って適当に仕事してるから後で大事になりますね。

コメント有り難うございました。
2014年05月15日(Thu) 20:05
>ぽんぽこママさま
編集
今までそうして来たように、二人で寄り添って生きていきたいだけなんでしょうけどね。
規律を守ってメリハリの有る生活も良いんですけど、死なない程度に(笑)食事提供や風呂サービス、健康管理があって、押しつけではない見守りで自由でのんびりした老年期が過ごせる場所があると良いんですけどね。

コメント有り難うございました。
2014年05月15日(Thu) 20:06
>TOMAMAさま
編集
こんなにキチンとした方が7年も放置?と聞いて、ワタシも不思議に思うと同時に、作為的な放置を考えたクチです(笑)。
まーさーか、警察の照会ミスとは思いませなんだ。
一生懸命探して居られたご家族と施設にお詫び致します。

住所氏名特徴の文面だけじゃなく、逮捕者じゃないけど顔写真と全身写真の閲覧が出来ればもっと話は早いと思いますが、個人情報がどうとか文句言う人間も居そうだし、そもそも家族が認知性徘徊老人だと認めたくない人も居ますから、家族間でも意見が割れたりして難しいかもしれません。

そこへ行くと北海道釧路の市役所の、家族の了承を得る前に警察と連携して即時捜索というシステムは素晴らしいと思いました。
確かに、現地は季節によっては数時間で凍死や衰弱死しかねない厳寒の土地ですから、東京や関東と違って1分1秒でも発見を急ぐ事情がある訳ですが。

都市部はそうシンプルに動けない、煩雑さが問題ですね。

コメント有り難うございました。

2014年05月15日(Thu) 20:10












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