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在宅介護という終わりなき戦いもついに終着 これからはのんびり生きていきたい

同居を始めた10年前は、髷結って、着物(普段着)に割烹着の下駄という出で立ちの大正小町が元気良く商店街を闊歩し、子供の頃から知っている昭和ひと桁の個人店店主(二代目)を軽くあしらいながら、おしゃべりついでに賑やかな買物をしていたものです。

コンビニも数える程しかなく、駅前に凄いコンパクトなSEIYUがあるだけだったので、大手スーパーで買物するには、チャリで隣の駅まで走らなければなりませんでした。

時は流れ、商店街は店主の高齢化による個人商店の閉店の度に、コンビニとマッサージ屋と歯医者と美容院にとって代わられ、

商店街の主役だった大正小町は車椅子を押してもらって医者通いするようになり、
お嫁さんだった方はお姑さんとなられ、
あっちからもこっちからも子供のはしゃぐ声が聞こえる街となり、

ライフ、コモディイイダといった中堅どころのスーパーも続々と開店し、
高級大型マンションが雨後のタケノコのように建ち、入居が始まると、
若くて綺麗でお洒落な奥様がお仕事帰りに買物し、レジ会計はクレジットという姿も珍しくなくなって来ました。

それでも、まだまだ元気な大正昭和小町のお姉さん方に支持されている、商店街で長年頑張っている地域密着型スーパーも健在です。

カート無し、乳母車では入れない、すれ違うのもやっとの狭い通路の両側に、よくぞこれだけの種類の品数を詰め込んだというような多種多彩な品揃えは称賛に値しますが、

とにかく狭くて動き難いので(しかもその狭い通路を占領してくっちゃべってる姐さんがいるんだ)、私は滅多に利用していません。

高齢者にとっては、長年馴染みの店だけに、どこに何が置いてあるか委細分かっているけど、新店舗の広い店舗面積と長い通路はかえって目指す売り場が分からくなり、膨大な品数も混乱の一因となるので苦手なようです。

で、その馴染みの◯村屋で買物をした婆様、

レジで「1,280円です」と言われたので、
1,500円を皿に置いたら、しばらくレジのお姉さんが動かないのだそうな。

1,280円でしょ?足りない?1,500円出したんだから、足りなくないわよね?どうして、お姉さん、待ってるの?私、何か変なことしてる?

と、パニックになりかけたところ、

「こちらからでよろしいですか?」とレジさんが聞くので
「いいですよ」と答え、買物を無事済ませたものの、
何でレジさんがしばらく動かなかったのか理解出来ず、帰宅して少々お冠の御様子。

ああ、それは、年輩の方はテンポが遅いというか、とっくにレジ打ち終わって、お釣りも出してるのに、「細かいのあるから」とのたのた小銭後出しして、お釣りの金額が変わることがあるので、レジさんはそれを警戒して待っていたんじゃないすか。
(とは、流石に言えないので、小銭が出るのかな~って待って、それでお互いお見合い状態になったんですよ ていう言い方にしますた)

お年寄りって、小銭出すのにも手間かかるし、
小銭出してる途中で幾ら出したのか分からなくなっちゃってフリーズしたり、
レジさんが「◯◯円です」と言って、レジでも表示されてるのに全然聞こえない見えてないで違う金額(しかも足りない)出してすまして待ってるし、
後ろに何人も並んで待ってるのに、平気でレジさんにどうでもいい茶飲み話聞かせてるし、

それでも、買物してる以上お客様だから、そうそう無碍な対応も出来ない店側にしてみれば、会計トラブルを避ける為に色々苦心していることは想像に難くない。

商品名も間違って覚えて来て、それがどこに置いてあるか尋ねられた店員さんが困惑してるのよく見かけるもの。

年寄りってカタカナ弱いですよね。特にうちの婆様は顕著だけど。

婆様の中では、スポドリの「ポカリスエット」と「アクエリアス」がゴッチャになっているらしく、うちの中では「あれ」で通しちゃってるけど(「あれ」だけで何種類あることか)、

お店に行ったら、商品名言わないとダメですよと言っておいたら、
馴染みの酒屋に行って「ポッカリエス頂戴」って言ったらしい…
(欲しかったのはアクエリアス)

それでも、ちゃんとアクエリアス売ってくれた酒屋さんに、嫁は心の中で平身低頭させて頂きますた…

2009.08.24 / Top↑
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