2017. 03. 10  
実は6(月)から婆さま、ショート中です。

前回が2/20(月)〜24(金)だったので、隔週ペースになってしまいましたが、勿論ワタシがどこぞへ弾丸狙ってその週指定したとかではなく、

あくまで施設からの回答です。
(希望は3月下旬つーたのに)
(新卒新入学等々で皆さまからの要望が年末年始並みだったようで)
(特にこれといって明確な予定や事情が無い我が家は抽選に敗れたと)

で、まあ、相変わらず痛む腹抱えて(別に始終のたうちまわってるわけでは無いんですが)(今朝は久々にのたうちまわって、10時頃ようやく治まったけど、本気で救急車呼ぶか考えた)ぐでたまってたワタクシですが、

一昨日3/8(水)から六本木の国立新美術館で、ミュシャ展が開催されてまして、
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母国チェコ以外の国で、超大作「スラブ叙事詩」20点が一挙に公開される世のは界初。

しかも、それを特集した番組(某公共放送)が3/15(水)に放送されるとかで、真っ先に脳裏に浮かんだのは上野のあの若冲騒動(笑)
(あの時は結局、待ち時間の異常さに諦めて行けんかったわ)
(真夏の猛暑下で待ち時間300分ておかしいやろ、それ)

で、気付いたのが開催当日夕方ということもあり、前売り券は買えなかったので、
(チケット屋にはまだあるかもしれませんが、そっちに回る時間の余裕がなかった)

近所コンビニで当日券買って、昨日9(木)朝イチで行ってまいりました。

美術館チケット売り場に並ぶことなく、黄門さまの印籠の如く、当日券を提示しつつ美術館内に入り、

2F展示室前の、入場待ち行列(4列横隊で100人くらい居たよ)の最後尾に着くことが出来た。

会場は10時だったけど、列がどんどん長くなって隣の書道展入口を塞ぐくらいになった時点で、5分くらい前倒しで開場。

スラブ叙事詩についてはこちらの方が詳しく解説なさってます → 

中の混雑はこんな感じ。
空いているとは言い難いですが、さりとて身動きでき無いほどの芋洗いでもなく、ま平日の午前中ですから、土日はもうちょっと混雑するかも。
C6coptoU8AUx1ce.png
とにかくメインの作品が6M×8Mとゆー特大サイズなので、離れていても充分鑑賞できますし、逆に近づきすぎると全体像がわかり難い。
(その分、限界まで接近して描かれている人物の表情や仕草を見る楽しさもあります)
(習作やデッサン、ミュシャがデザインした硬貨や紙幣といった小ぶりの展示もあります)

スラブ民族 チェコという国はヨーロッパの大国に囲まれた地理にある為、幾度となく戦火に見舞われた人々ですが、
その怒りと悲しみと虚しさにあってなお、人として「あるべき誇りと持ち続けなければならない志」を訴えかけている(とワタシは感じました)
ペトル ヘルチツキー   ― 悪をもって悪に報いるな ― 
は一見地味な作品ですが傑作です。

ミュシャ好きな方もミュシャをご存じない方も、会期は6/5(月)までですので、東京六本木にお出かけの際には是非お立ち寄りください。

美術展には珍しく、撮影可能なエリアもありますので、カメラをお忘れなく。
ただーし!
全作品が撮影可ではありませんのでご注意を。
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話半分だけ聞きかじって全作品撮影して良いと勘違いしてるらしく「スラブ叙事詩」に向かって感動しながらスマホでパシャパシャやってるおっさんが居たよ。
派手なシャッター音響かせてるからバレバレで周りの人からガン見されてんのに本人だけが全然分かっていなくて、結構混雑してた分警備員や学芸員さんがすぐ制止に来れなくて、

そのうちおっさん、ワタシに(邪魔だからそこどいて頂戴)みたいな手の動きなさったもんですから、ここは撮影不可で、撮影して良いのは別の展示室でございますわよ、おほほ に近い言い回しで進言させていただきましたわ。

そーいえば、昔友人が「POTEちゃんてこの画家さん好きなんだよね」とお土産にアートマグネットくださったことがあったんですが、

Yちゃん、これ
220px-The_Kiss_-_Gustav_Klimt_-_Google_Cultural_Institute.jpg
クリムト だよね…(せっかくのお土産だったのでありがたく頂戴しましたけど)

そうそう、展示会場はそれほど混んでませんでしたけど、

物販コーナーはどこのバーゲン開場かはたまたコミケでしたっけ?というくらい大混雑でした。
図録だけお求めの方はB1の売店でも購入できます。
一筆箋やクリアブックを購入される方はかなりの気合と忍耐が必要になるかと思われます。
(ワタシは買うの諦めて退散しました)





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2016. 08. 19  
美ヶ原高原美術館→
ここまで来て漸く高原の涼しさを実感。

今年は日本中どこも暑いようで、松本も安曇野も、東京ほどではないにしろ、とにかく暑い。
防寒用に持参した長袖は日焼け防止でした。

雲が眼下に広がっています。
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彫刻作品 犀
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バッファロー
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王蟲?(ナウシカ)
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どっちから見てもシマウマのお尻
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豹男
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箱根彫刻の森よりも敷地面積は広大。
一周1~2時間は軽くかかります。
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ヴィーナスの城には6体のヴィーナスが。
これは有名なミロのヴィーナス。
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美しい尻のヴィーナス。
後方のステンドグラスがよく映える。
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高原美術館最高地点の展望台。
(螺旋階段で膝ガクガク)
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美ヶ原高原美術館を代表する彫像。
大昔、悪友達と来て、像と同じポーズとって馬鹿騒ぎしてたのはワタシです(恥)
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この日の宿は車山高原ホテルローザンヌ→

前菜 フルーツトマトとイカのサラダ。
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ジャガイモ(インカの瞳 特別に農家さんに作っていただいているオレンジ色のジャガイモ)の冷製スープ。
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エビとホタテのコキール。
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和牛ステーキ。
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ガトーショコラ りんごのシャーベット マスカット。
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朝食 新鮮サラダ ゆで卵 メロン ヨーグルト リンゴジュース。
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元々はスキー宿なので大浴場とかは無いのですが、時間予約制の貸切風呂(湯は温泉 4~5人入れそうなくらい広くて白が基調ですごく綺麗)があるし、部屋にもバストイレはあるので何も不自由ありません。

ここともう一つ候補の宿があったのですが、そちらはビュッフェスタイルの食事で、好きなだけたらふく食べたい世代ならともかく、我々も立派な中高年。
もう量より質、雰囲気を優先しようとホテル並みのサーブで美味しいお料理が頂けるこちらの宿に決定。
予想通り客層の年齢高めでしたわ。
馬鹿騒ぎする酔っ払いも、不穏な認知症高齢者も、愚図って泣き喚く聞き分けの無い子供も居ない、桜色のテーブルクロスにセンスよく花が飾られ、小さいランプの灯の揺らめきを眺めながら、ゆったりとした食事が堪能出来ました。
(今でこそ、婆さま専属介護人として、かなり余裕持って対応出来る状態になりましたが)
(じじ様が居た頃は食事なんて味や行儀は二の次で、倒れないようかっこむのが最優先で)
(口に入れた途端コール音が鳴らされると、慌てて吐き出しだり(失礼)もぐもぐしながら和室に駆け込むなんて日常茶飯事だったもんなあ…...( = =) トオイメ)

かつてのワタシがそうだったように、トイレ通り越してBen器の中で生活してるような方は今なお幾らでもいらっしゃると思います。

1日も早く任務完遂、完全卒業の日が訪れますことを祈っております。
ワタシも真っ最中の頃は、いつか終わるなんて到底信じられませんでした。
永遠に続くんじゃないか?ワタシ、保つのか?って疑ってました。

でも、いつかは来ます。時間はかかるけど。
卒業できる日がきっと来ます。
その時まで、しなやかにしたたかにてけとーに頑張りましょう。ワタシもまだ終わってないんでしたっけ。


話を戻して、
とにかくお水が美味しい土地は何でも美味しくて身体にも良いようで、蛇口ひねればミネラルですよ、まんま化粧水ですよ。
この水が日常だなんてホント羨ましい。

この後、麦草峠から八ヶ岳方面へ抜け、夏の移動教室でジモティー並みに詳しいじゃっくさんの案内で、サンメドウズ清里でお昼食べて、牧場で馬触って、ソフトクリーム食べて、高原野菜買って、
気温34℃湿度70%の東京へ(ひええ)。

帰宅日は山の日の祭日でしたけど、東京へ向かう道路はさほど渋滞もせず、夕方18時には帰宅。
留守中、花鉢が無残なことに(泣 灌水で半分復活)。

ここまでお付き合い頂き有難うございました。

今回は全部じゃっくさんの発案企画予約運転支払いでしたので(ん?それ普通ってか?)、じゃっくさんにも心からの感謝を。
らぶ。





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2016. 08. 18  
女鳥羽川から なわて通りを眺める。
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松本七夕。
長野県松本市に古くから伝わる七夕人形の風習。8月6日(旧暦の七夕)に厄を託した織姫と彦星の人形を、風通しの良い軒下につるして飾り、風で厄を吹き払ってもらう。
昔は全国的に行われていたようですが、新暦導入以来七夕の有り様も様変わりし、旧暦の七夕風習が残るのは今では松本だけのようです。
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レトロな建物が立ち並ぶ中町通。
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建物の2階を見上げると陶器のウサギさんが(ほっこり)。
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通りのあちこちに湧水井戸があります。
これが冷たくて美味しくて、近所の喫茶店のおねーさん(昭和小町)が普通にヤカンで水汲みに来たりしてます。
東京や西日本ほどじゃないけれど、松本も30℃近くあって結構暑かったので、ワタシ湧水スポット見つけるたびに水掬って首の後ろ冷やしてました。
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安曇野 大王わさび農場→
道祖神さんがいっぱい居ました。

10年以上前、社員旅行でじゃっくさんは来たことがあるようですが、その頃はただのわさび田が広がってるだけだったのに、今では整備された駐車場には誘導員さんが何人も居るし、立派な資料館はあるし、わさびソフトだのわさびバーガーだのわさびビールまで行列出来てて、見違えるくらい観光地化されてることに驚いたようです。
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遮光布に覆われたわさび田。
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土も養分も要らない、綺麗なお水、それだけがわさびにとって欠かせないもの。
厳冬期のワサビ田の管理はひたすら寒さとの戦いで、協力農家の理解、栽培と経営が軌道に乗るまでは大変なご苦労があったようです。
商品なので撮影は出来ませんでしたが、小ぶりな大根みたいなわさびが山積みにされてました。
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安曇野 かりんとう 蔵久→
1810(文化7年)築、1986まで造り酒屋を営んでいた建物は2005に有形文化財に指定。
映画「犬神家の一族」が撮影された場所でもあります。
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中は売店、食事処(14時close)、カフェがあります。
オススメはマスカットのかりんとう。
ドリンクセットで頂いたら、かりんとうなのにホントにマスカットでした(感動)。
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この日の宿は 美ヶ原温泉 和泉屋善兵衛→

すごくレトロモダンでこじんまりとした素敵なお宿ですが、
レトロなだけに、階段しかありません。
本館、別館、新館とありますが、はっきり言って迷路です。

しかも、一番分かりやすい1階の連絡通路が夜間(21時以降)は封鎖される(部外者侵入防止の為)ので、
新館と別館の階段と連絡通路を上がったり下がったり曲がったりするんですが、

寝しなに露天風呂入って、別館の自分達の部屋に戻ろうとしても、

帰り道が分からない!

あっちでもない、こっちでもないと散々うろうろして漸く部屋に辿り着けた頃にはしっかりいい汗かいてるとゆー。
なかなかスリリングなお宿でございますた(笑)


鮎の塩焼きに感動するじゃっくさん。
(後方のテレビはリオ五輪体操男子個人総合で優勝した内村選手)IMG_0172.png
締めの御飯はここではお蕎麦だったんですけど、この手打ち蕎麦が感動モンの美味しさでした。
お昼のヒカリヤさんでも実感しましたが、お水が美味しいところって、食べ物美味しいですねえ。



続きます





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2016. 08. 17  
東京が38℃の猛暑に喘いでいるのをよそに、

婆さまをショートステイに送り出した翌日、すったかたったったー♪と早朝の中央道を疾走する我々。

初狩PAから夏の富士山を望む。
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松本城前にて。
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なわて通り商店街。
松本城のお堀と女鳥羽川の清流にはさまれた”縄のように細く長い土手”が由来。
昔はカジカガエルが沢山居たそうで、それでイメージキャラクターはカエルさん。

商店街入り口にある、大迫力のカエル侍。
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こちらは可愛い二宮金次郎タイプ。
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この日の昼食はじゃっくさんが予約してくれました。
日本料理 ヒカリヤ ヒガシ→

季菜(前菜)
 手前右の船形白器 信州サーモンと白瓜
 奥のほおずき 右 蛸の子旨煮 左 百合根と枝豆の茶巾
 左 緑の器 岩もずく オクラ トマト
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お椀
 鯒(コチ)葛叩き 冬瓜 ミョウガ 口柚子
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造り
 季節のお造り盛り合わせ
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強肴(揚げ物)
 丸茄子と鱧の揚げ出し パプリカ 煎り出汁つゆ
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炊合
 冷やし煮合せ ジュレがけ ズッキーニ 椎茸 いちじく とろ湯葉 人参
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御飯
 安曇野産コシヒカリ
香物
 信州漬物
後汁
 信州味噌仕立て
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甘味
 蓮根羹
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美味しゅうございました。
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続きます





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2016. 06. 25  
京都国際マンガミュージアム(入館料800円)

国内外の漫画に関する貴重な資料を集める日本初の総合的な漫画ミュージアムとして2006年11月25日に開館した。
明治時代の雑誌や戦後の貸本などの貴重な歴史資料、現代の人気作品、世界各国の名作など約30万点(2011年現在)を所蔵している。

マンガ学部を持つ京都精華大学と土地・建物を提供した京都市によって共同事業として整備が進められたもので、現在は市と大学で組織される運営委員会の下、大学が管理・運営している。

館長には『バカの壁』などの著書で知られる解剖学者・養老孟司が非常勤で就任している。また近世思想史や美術史などを専攻する研究員4人が所属し、まんが文化の研究にあたっている。

施設は廃校になった旧・龍池小学校の校舎を改築(一部増築)して利用している。この建物の改修及び設計は、類設計室が行った。旧・龍池小学校の本館・講堂・北校舎・正門及び塀だった建物は2008年7月23日に国の登録有形文化財に登録された。

一般公開のギャラリーゾーン、研究ゾーン、資料収蔵ゾーン、地域利便施設によって構成されており常設展示、企画展示、龍池歴史記念室の他、ミュージアムショップ、喫茶が併設されている。

ミュージアムの顔としては、総延長200メートルの書架に5万冊が並ぶ「マンガ本の壁」がある。
kyoutomanngamyujiam.png
(参考写真)

また屋外の芝生にマンガを持ち出して読むことが可能。一度チケット購入すれば、その日の内なら何度でも再入場も可能である。

 wikiより抜粋


朝から雨だったので、水族館やてっぱく(鉄道博物館)に行かれた方も多かったようです。

前回4年前に水族館は行ったし、てっぱくは到底2~3時間じゃ足りない(埼玉のてっぱく行った時は体力あれば一日中居たかったくらいです)のは承知してたので、

ホントはここも開館直後から閉館までフルタイム滞在したかったけど、

初見だし、様子見ということで、昼食後〜14時過ぎまで、京都マンガミュージアムでマンガ読んでました。

シリーズ物全巻読破してらっしゃる方も居ましたが、ワタシはひたすら最終巻狙いで、

三原順「はみだしっ子 つれていって」
和田慎二「スケバン刑事」「ピグマリオ」
永井豪「デビルマン」
古谷実「ヒメアノール」

と手当たり次第読んでいるうちに、

ああ、ワタシ、和田慎二さん大好きだったんだよなあ…と懐かしさで胸がいっぱいになり、

和田先生が一躍別冊マーガレットの主流執筆人に躍り出る契機となった「銀色の髪の亜里沙」も、
あの神恭一郎初登場の「愛と死の砂時計」も良かったけれど、

スケバン刑事麻宮サキの原型になった(とワタシが勝手に考察してるだけの)「大逃亡」を読み始めた時、


大切なことはすべてマンガが教えてくれたと公言して憚らないワタクシですが、

ワタシの取るに足らない人生において、師となり指標となり、辛い時苦しい時、ワタシを支えてくれた多くの珠玉の言葉の中で、この作品にはその言葉がこんなにも詰まっていたんだと今更ながらに思い出され、

現実の同窓会や恩師にあってもそんな風に感じたことなど殆ど無いワタシでしたが、

幼い日のワタシにこの作品と出会わせてくれた和田先生に感謝するとともに懐かしさで胸が熱くなりました。



身寄りがなく親戚銃をたらい回しにされた挙句、森の奥にある孤児院に置き去りにされた幼い少女。
理想と使命に燃える正しい心の若き神父と、
身内の裏切りに会い、名誉も財産も女性としての尊厳も恋人すら奪われ、この世は強者でなければ生き抜けないのだと思い知らされ、絶望の底から這い上がってきた娘(主人公)が、
幼い少女のこれからについて応酬する一幕。

あの子の人間不信は成長しているんです!
そしていつか、人間に対して自分の恨みをぶつけていくようになる。
そうなったら私達…いや、誰もあの子の助けになることは出来ないんです!

結構なことだね。
小さい時にそれを知れば先で人間に失望することもない。

あなたはあの子があのまま育っていくのを手をこまねいて見ているわけですか。

誰かが他の人に何かしてやれると思うのは大きな間違いだね。
上に立つ者の優越感(おごり)だね。
人間は一人で生きていくのが一番さ。
私はあの子の生き方を肯定するね。

…あの子はあなたに似ています…

それには答えず、黙って神父を睨みつける主人公。


土砂降りの深夜、孤児院を抜け出し、国道をずぶ濡れで歩く主人公と高熱の少女を乗せてくれたトラックの大将。
何故自分達を乗せ、親切にしてくれるのかと問う主人公に、

大将には主人公と少女と同じ年頃の娘がいた。
仕事に失敗し、妻が亡くなり、荒れるに任せるだけの暮らしの中で娘たちは父親の元を去って行った。
コツコツ貯めてきたはずの貯金通帳全額を置いて。

他人に親切にしたら、その分だけ想う人が幸福になるってなぁ。
気休めだとはわかってるんだよ。それでも俺ぁなあ(半泣)。

主人公たちを助けたというより、父親らしい事をしてやれなかった娘たちへの贖罪の思いと深い愛情が大将の善行の行動理由という、そうして人は救い救われ助け合い繋がっていけるという可能性をも示唆した、脇エピにしても泣かせる部分。


主人公は少年院を脱走した過去を持っていた。
元々の罪も、暴行(rape)に対する自己防衛の傷害致傷の筈が一方的に不利な罪状に操作されたものであり、彼女が資産家令嬢でありゆくゆくは莫大な財産を相続するのを搾取しようと目論む強欲なおば一家の陰謀だった。

孤児院に身を寄せ、数年が経過し、今は保母(のような立場)として平穏な暮らしに身を置きつつも、己の立場と犯した罪に不安と是非を思い悩む主人公に、老神父が静かに語りかける。

現在の法律は必ずしも罪人に平等とは言えない。
その罰はある人にとっては長過ぎ、ある人にとっては短すぎる。

罰の本質はその人が罪を悔いることにある。
心から悔いた時、それが罰の終わりだ。

その人の悔いる心の芽生えを踏みにじるほどに刑期が長ければ、その人は罪を犯した以上に心に亀裂を作り、一生を暮さねばならぬ。
また刑期が悔いる心を探るまでに至らぬほど短い期間ならば、その罰は意味がない。

だが、罪を犯し同じ罰を受けてもその心によって意味合いが違ってくる。
あなたはあなたの心に不相応な罰を受けたと言える。
万里亜、自暴自棄は良くない。
あなたの罰は終わりかけているのだ。


大好きな場面です。

雑誌掲載時、「大逃亡」ってタイトルから、映画「逃亡者」(妻殺しの罪を着せられた医師が警察に追われながらも真犯人を見つけ出すというサスペンス)みたいなストーリーかと思ったんですが、ロードムービーというよりは心に傷を負った主人公の不幸と葛藤と救済と哀しくも祝福に満ちた旅立ちというお話でした。

70年代の作品ですので、古いといえば古い感覚は否めませんが、
今読み返しても、心に響く作品です。

「言葉」と「文字」というツールを操る種族であるならば、
正しく、より良き事の為に使ってこその「言葉」であり「文字」であるべきです。


昨今の、一度失策を犯した人に対する滅多打ちみたいな叩きは如何なものかと思わざるを得ません。
公費使い込みは責められて然るべきですが、大昔のラブレターTVで公開されるって、それとこれとは全く違う話だと思います。
皆が叩いてるから何でもありで、とにかく今のうちに叩けるだけ叩いてやれという、後の事なんか知っちゃいねえし的なヤケクソな八つ当たりの炎上状態は凄く怖い、嫌な感じがします。



和田慎二「大逃亡」。
ネットカフェじゃなかった漫画喫茶(なんてまだ有るんですか?)辺りで機会がありましたら是非ご一読ください。





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プロフィール

POTE

Author:POTE
家族:
ダンナ(じゃっく・仮名)
婆さま(ダンナ母・90才要介護3 脳梗塞で左麻痺の車椅子)
爺さま(ダンナ父・2012.9に95才で逝去 要介護4の車椅子)
子供なし
生来のずぼら・てけとー・スーダラ人間オニヨメにつき、こまめなレスや相互訪問を求められましても、お応えできぬ場合がしばしばございます。
基本きまぐれ更新、きまぐれコメレスの大雑把。
ここはそうゆうところなのね…と生温ーく受け入れて下さる方歓迎。

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