恐怖の三往復

それからは面会に行く度、「もう帰る」「今日帰る」「これから帰る」と必死の形相で訴える爺様を宥めすかし、まだ直っていないのだからとキツい物言いで説得し、縋るような眼差しを振り切って帰るという毎日を繰り返す。婆様が行くと一層里心がつくようなので、最後には婆様には見舞いを控えて貰う始末。そんなこんなで入院13日目、1月19日(月)午後、待望の院長回診では、院長と看護師長が現れるや爺様はベッドの上に起き上がり...

帰りたいと言われても

ソリタ(生理食塩水)とアミノ酸たっぷり点滴してもらった甲斐あって、入院3日目辺りから大分爺様の様子も落ち着いて来たんだけど、そうすると今度はやれ点滴の針が痛いだの(治療です)、ベッドが狭いだの(病院です)、部屋が暑いだの(全館暖房です)文句たらたらで、揚げ句の果ては、何にも治療しないで(だから、点滴が治療なんだって)、おむつにされて(だって痛くてまだ歩けないでしょーが)、こんな部屋に放っておかれる...

ひと息つけたと思ったら

ここ一両日、尻の痛みでベッドで上体を起き上がらせることもままならなかった体重50キロの爺様を起こし、よろめく身体を必死で支えたツケが一気に来たかのように、婆様の左足は普段の倍に腫れ、床に足をつくだけで激痛が走るという。触れると熱を持っていて、水が溜まっているようなぶよっとした感触だったので、取り敢えず冷湿布して、夕食後早々に休んでもらった。爺様のように骨折した訳じゃないから、ゆっくり休めば回復するだ...

一難去って、また一難

y病院に到着し、簡単な診察の後、レントゲン撮影。骨盤の左上、クマちゃんの耳みたいに膨らんでいる腸骨の部分が割れていることが判明。…そら、痛いわな。緊急に外科的措置は必要ないものの、腸骨骨折により、内部の筋肉組織、血管、神経等が傷ついていると思われるので、保存的治療で栄養補給と安静で状態の改善を図ることを勧められ、そのまま入院。119番オペレーターに、救急隊員に、診察してくれた医師(院長先生でした。受け...

それは突然始まった

「尻が痛くて動けない」1月6日(火)それは、三が日も恙無く終わり、正月気分も漸く抜け、週二回通ってる通所介護に年明け初めて出掛けようという朝。爺様が激しい痛みを訴え、ベッドから動けなくなっていた。要介護2の、脚もすっかり弱ってしまって、外出時は車椅子で連れて行くようにはなっていたけれど、それでも家の中では壁や家具に伝わり歩きしながら、一人でトイレにも行き、風呂にも入っていたのに、前日までとは打って変...