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在宅介護という終わりなき戦いもついに終着 これからはのんびり生きていきたい

そして、慌ただしくも通夜の当日を迎え、

脳梗塞後遺症で半麻痺になってしまった婆様が、久しぶりに会う親戚(兄妹関係は高齢で本人は来られず、殆ど名代の甥や姪)と落ち着いて話す暇もなく、

有り難くも菩提寺からは大住職と若住職お二人が揃って来て下さり、

ご近所のみならず、遠方にも関わらず(じゃっくの会社は西東京で、我が家は東東京の千葉県との境界。JRで片道1時間30分。東京を横断する小旅行並みの距離です)じゃっくの会社の皆さんにも多数お焼香に駆けつけて頂きました。

そして、住職の朗々と響く般若心経を、共に唱えながら、

アーノクターラサンミャクサンボーダイ のところで、

「レインボーダーッシュセブン!」と心の中で叫びながら、ここ数日奮闘の己を、死ね死ね団と戦う正義の味方に準え、脳内決めポーズしていた、不届きで不心得で不信心な鬼嫁はワタシです。
(私信 : だって、そこんトコはお約束ですよね ◯ティックさん!(笑))

とにかくやることが多過ぎて、あまりゆっくり話せなかったけれど、実家からも母と弟と妹がお焼香に来てくれて、

自宅で看取ったもんだから、警察が検屍に介入したんじゃないかと、弟は心配してたけど、

かかりつけの往診の先生がすぐ死亡診断書書いて下さったお陰で、それはなかった。
(前日まで元気だったのに、朝になったら亡くなってた とかだと検屍する場合が多いらしい)

翌、葬儀告別式では、前日の通夜でかなり無理してしまった婆様(何度も、途中で帰りますか?って聞いたんだけど、結局最後の通夜振る舞いの席にも顔を出して、親戚に挨拶して回ってた)は、葬儀と出棺までは頑張れるけれど、

さすがに火葬場同行は無理ということで、

出棺後、じゃっく達親戚が霊柩車とマイクロバスで出発し、

若住職の運転で大住職がお帰りになり、

それを見送った後、葬儀社の車で婆様とPOTEは自宅に送って頂き、

婆様を部屋に入れ、喪服(正式喪服じゃなくて黒の上着とズボンだけど)から楽な部屋着に着替えさせ、

先ずはちょっと一寝入りしたいという婆様をベッドに寝かせ、

葬儀社が持たせてくれた婆様の分のお弁当の包装を解き、直ぐ食べられるよう箸と湯呑みカップ、電気ポット、茶菓子、ティッシュ等々をテーブルにセットし、

冷蔵庫に残ってたリンゴ一かけを齧り、栄養ドリング一気飲みして、
(オヤジか)

POTEは遅れてタクシーで火葬場へ向かう。
(いや、この役については義姉上からも自分がやると申し出があったんですが、どう考えてもワタシがやった方が色々都合がいいもんで)

miずえ にある都営火葬場に到着し、POTE村家の控え室を探し当てると、皆さんはもう食事を済まされ、配膳係の方がわざわざ運んで下さったお味噌汁だけ飲んでたら、

呼び出しのアナウンスがかかり、拾骨場へ。

そして、皆の前に現れた白いお骨の欠片の中で、ひときわ目を惹いたのは(骨折入院でレントゲン撮る度に何度も見てきたけれど)、10センチ近くはあるかという、爺様の左大腿骨に入っていた、骨折箇所を補強する2本のボルト。

今年に入ってから、デイ施設で毎月体重測定してもらう度に痩せてきてたのに、こんな頑丈なボルトが足に入ってたんじゃあ、痛かったろうなあ…
(黒く焦げたそのボルトは火葬場の方で処理して頂きました)

まだ熱の残る、骨壺に入った爺様を連れて帰宅し、

お花とお水とお茶とご飯と果物を絶やさぬようにして、

役所への手続きやら
年金事務所への手続きやら
保険金の請求手続きやら
菩提寺、ご近所への挨拶回り、
塗り位牌の発注、
納骨と四九日法要の手配、
喪中ハガキの注文 と

駆けずり回っているうちに、もうひと月が経ってしまいました。

そうそう、出棺前の喪主挨拶で、

じゃっくさん、家内(POTE)の尽力で、大好きだった自宅から送り出すことが出来ましたって わざわざ言ってくれました。

…尽力って程じゃないすけどね。
ホントは嫌々、文句たらたらでやってたんだし。

まー、その一言で、ヨメに一切合切丸投げのムカムカやドロドロやイライラが綺麗さっぱりスパーーーーッと昇華したかと言うと、







…そんな訳ないじゃないですかー(毒笑)

いいとこ、せいぜい、2割減くらいすかねー(笑)

でも、翌日挨拶に伺った大住職には、喪主挨拶で自分の奥さんを褒めるのを初めて聞いたとまで仰って頂いて、

御近所の皆さんからも、気恥ずかしくなるくらいPOTEは褒めて頂きました。

ああ、皆、ちゃんと見て下さっていたんだなあって思いました。
(でも、自宅看取りは出来れば回避した方が良いと思います 笑)



先週までは寝ても寝ても寝足り無いくらい疲労感が抜けなかったのですが、

11月に入って、残務整理も少しずつ片付いてきて、

それと共に気持ち的にも体力的にも余裕が戻ってきたので、

そろそろお爺ちゃん、お出掛けから帰って来ても良いんだけどなー なんて血迷ったこと思ったりもしますけど、

もうお爺ちゃんは帰ってきません。

それで良いのだと思う反面、やはり一抹の寂しさもあります。

長年連れ添った婆様にとっては一層、喪失感は大きいことでしょう。

グリーフワークの一環だと思って、なるべく話し相手をするようにしてますが、

まー、話しだしたら止まらない止まらない(笑)

もともと話すの好きな人だったけど、もうその話しは1,000回くらい聞いてます と言いたくなるくらい、延々同じ話しを語って下さいます。

傾聴って…キツい(涙)
ワタシ的には、爺様シモ>事務手続き>婆様傾聴
あ、イカン、間違えた(大汗)。

爺様シモ<事務手続き<婆様傾聴 って感じですかねー。

だって、聞いてんの退屈だしー苦痛だしー登場人物多過ぎで途中で相関図崩壊しちゃうしー。
話したくて話してるだけだから、こちらに分かり易く説明するなんて配慮は皆無。
コレとかアレとかあの人とか連発されると、サーーーッパリ分かりません。
(ワタシがバカなだけ?)

認知症リピートークとはまた違う、あの、いつ終わるとも知らないお話地獄ににこやかに付き合い、華麗に終止符を打てる技術って、最高レベルじゃないかと思います。

これからはそれとどう付き合っていくかだなー。
そういう点でも、ほぼ全介助だったけど、爺様って実は手がかからない人だったなー(しみじみ)。

ここまでお付き合い頂き有り難うございました。





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2012.11.02 / Top↑
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